声迷線の彷彿線 どこ行き? -148ページ目

falsetto

夜明け前の紫を
讃美する様に
奇麗な声で
鳴いておくれ

張り詰めた月の
膨張率が破裂する
くらいに

透明な風の問い掛けが
闇に消えて行く

日没後の藍色を
悲嘆する様に
静かな声で
鳴いておくれ

眠り始めた太陽の
因果率が破綻する
くらいに

公明な彼の視線も
闇に消えて行く

声だけが残って

声だけが響いて

compiler

何言ってるか
理解出来ないよ
君が話してる言葉は

まるで実行不可能で
コンパイル前の
ソースコード

2進法で書き込んで
僕にも解る
言語にしてくれ

処理速度は
速い方が良い
君を忘れて
しまえるから

居なくなったら
喜ばしい
そこまでの
余地は無いから

読解力だけ
身に着けてないと
世界から外されるのが
嫌なだけ

rush

澱んだ霧が
視界の裏側まで
忍び寄って来て
七日間の疲れを
全身に循環させて行く

今日の天気は
心地良いのに
頭のなかの
歩行者信号は
随分前から点滅してる

速くなる

赤になるまでに
どうにかやんなくちゃ
巻き込まれて
ぶつかってしまう

ほら もう
間に合わなくなる

ブレーキの木霊が
響く