falsetto | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

falsetto

夜明け前の紫を
讃美する様に
奇麗な声で
鳴いておくれ

張り詰めた月の
膨張率が破裂する
くらいに

透明な風の問い掛けが
闇に消えて行く

日没後の藍色を
悲嘆する様に
静かな声で
鳴いておくれ

眠り始めた太陽の
因果率が破綻する
くらいに

公明な彼の視線も
闇に消えて行く

声だけが残って

声だけが響いて