今回視聴したのは、2021年の「ネイビー・シールズ・ローグネーション」で、アマプラにて拝見しました。
この作品、こじんまりとしたというか、アメリカが100年借り受けたある島のテロリスト拷問施設が舞台で、ここだけで話が完結します。
しかもワンカット撮りで撮影されており、主要人物は、
・シールズ隊員:4人
・囚人:1人
・CIA分析官:1人
・施設長:1人
・部下:1人
・テロリストボスA:1人
・テロリストボスB:1人
・その他モブ
こんな感じで、シールズの4人とCIA分析官1人がヘリである島に行き、囚人1人を連れてワシントンに帰るという任務だったのですが、テロリストの急襲に遭い、ドンパチが発生し、ほぼほぼ人が死に絶えるまで撃ち合いが続くという、ガンシューティングゲームのような演出の映画です。
とにかく狭い範囲での話なので、観客にあまり考える隙を与えず、ゲームでも見ているかの如く話がスピーディーに緊迫感を持って進んでいきます。
正直、感動とかといったものとは無縁な、只々生き残るために人が人を殺しまくる作品です。
シールズ隊員が、モブテロリストを悪即斬する様は、あまりの手際の良さに感心してしまいます。
とにかくものすごい数のモブテロリストが、シールズ隊員に殺されます。
そしてテロリスト戦闘員とアメリカ海兵が闘う場合は、とにかく普通の打ち合いでお互い死んでいくのですが、非戦闘員のアメリカ人職員たちはテロリストに捕まったら、何も情報持っていないと、1秒で殺されてしまいます。
そんな描写ばかりでヤバいですが、別格で衝撃的なシーンがあります。
それはジハードと称して、テロリスト部下が上司テロリストに爆弾を括り付けられ、敵に向かって突進させられるという自爆テロの様子です。
その人がいかに人選され、神の名のもとに説得(命令)され、そして突撃していくのか、事細かく描かれます。
こんな簡単にこんなことに駆り出されて最期を迎えるなんて、なんとも言えないです。
観ていて、あまりに淡々と怖いことをしており、でもあまりに淡々としているせいか恐怖にかられるという事もなく、ただただ見終わってからジワジワと恐ろしさが出てくるといった感じです。
また、同様に自分の部下でない囚人たちを人間の盾に使ってシールズを攻撃する描写などもあり、人の命など虫けら同様な戦場の描写に時間がたってから反芻しながら恐怖しました。
映画が終了した時は、取りあえず無事解決した気がして、「良かったね」と思いましたが、ここいらのシーンを思い返すと恐怖しました。
2016年だったかにフランスで起きたテロ事件もそうでしたが、絶対にテロに巻き込まれないようにしようと心に誓いました。
そんな感じの映画です。
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