3月25日に四日市市議会は2月定例月議会の最終日を迎え、本会議にて『平成31年度当初予算案』等の57議案が可決されました。

 

 今回上程された『平成30年度補正予算案』の中には、11月定例月議会において否決された「アセットマネジメント基金繰入予算」、かねてからの懸案事項であった「大矢知興譲小学校の教育環境課題解決に関する予算」が含まれていました。

 

①アセットマネジメント基金繰入予算

 

 「アセットマネジメント基金」は、17年後からピークを迎える小中学校の更新の際に、通常の支出に加え、追加で必要となる200億円の財源を現在の税収が好調な時に蓄えておくという目的の下、昨年度に設置されました。

 

 「教育するなら四日市」をうたう本市としては、将来に過度な負担を課さずに費用を平準化し、未来の子ども達の健全な教育環境を担保していく為に当該基金に対して今年度72.8億円を繰り入れるという予算です。

 

 議会では、現在世代と将来世代のバランスという点で議論があり11月定例月議会では一旦否決されましたが、2月定例月議会での再審議の結果、多くの議員の方が「将来の子ども達の為に」という趣旨をご理解頂き、当予算案は賛成多数で可決されました。

 

《参考ブログ》

・【『四日市市アセットマネジメント基金』予算を再上程!】現在世代と将来世代のバランスを如何に取るか

https://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12443358834.html

 

②大矢知興譲小学校の教育環境課題解決に関する予算

 

 大矢知興譲小学校の教育環境課題解決に向けたプロセスを、これまでの「改築案」から「増築及び大規模改修案」に変更をする内容の予算です。

 

《参考ブログ》

・【四日市市/大矢知興譲小学校教育環境課題解決に向けて】『増築及び大規模改修案』を選択し関連予算を上程

https://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12444565610.html

 

 議会の審議においては、子ども達の教育環境改善においては当初の「改築案」が望ましいという意見も出ましたが、2022年度に直面する普通教室不足に対応する為には、硬直した現状を少しでも前に進める必要があるという点で、最終的には全会一致で関連予算案が認められました。

 

 これまで、長年に渡り懸案であった「大矢知地区における教育環境課題」に関する予算で、議会が全会一致で賛成ということはここ8年間で初めてであり、行政と議会の方向性が一致した貴重な採決であったと捉えています。

 

 「大矢知興譲小学校の教育環境課題」解決に向けて、確実な一歩を踏み出しました。