四日市の土地政策が変わる！【市街化調整区域における土地活用の規制緩和に関する条例改正案を可決！】

　平成27年2月定例月議会に上程された『市街化調整区域における土地活用の規制緩和に関する条例改正案』が、最終日の3月23日に満場一致で可決されました。

　私は議員就任以降、議会において継続的に市街化調整区域の土地活用の規制緩和の必要性を訴えて来ました。

　市街化調整区域の人口減少問題から来る、既存集落、コミュニティの崩壊の問題。

そして、平成23年度をピークに人口減少に転じた四日市市の人口減少問題。と本市が抱える問題解決の糸口として必ず成し遂げなければならない課題でした。

　議会の一般質問で3度取り上げるも行政はこの意見に耳を貸そうとしませんでした。

　行政が受け入れてくれなければ何も動かすことができないのか！

私は必死になってその糸口を模索しました。

　そして、行き着いたのが行政に頼ることなく、議会独自で規制緩和を実現できる『「四日市市開発許可等に関する条例」の条例改正』でした。

　条例改正に向けて、まず少しでも多くの議員の方に、市街化調整区域の現状を知ってもらおうと平成26年1月に議員有志で「市街化調整区域における勉強会」を立ち上げました。

　その後の平成26年6月に、当勉強会は公的な会議体である議員政策研究会に昇格し、『既存集落の土地活用の規制緩和を目指す議員政策研究会』が立ち上がりました。

　そして、『既存集落の土地活用の規制緩和を目指す議員政策研究会』で昨年末に条例改正草案を取りまとめ、パブリックコメントを受け付け、条例改正案が出来上がりました。

　その条例改正案が、先の議会で満場一致で可決し、『市街化調整区域の土地活用の規制緩和』が実現することになりました。

　以前のブログでも紹介しましたが、規制緩和のレベルは2段階で人口減少地域毎に区分けされます。

　最もレベルの高い規制緩和が図られる地域が「小山田」「県」「四郷」「桜」「神前」「水沢」の6地区、レベルの低い規制緩和となるのが「楠」「八郷」「下野」の３地区となります。

　当条例改正は、市民への周知期間が相当期間必要ということから1年の期間をおいて、平成28年4月より施行となります。

　当条例改正は県下初めての試みであり、しかも議会発議で実施されました。

今後の本市における土地活用の方向性を大きく変えるものとなります。

　四日市議会としての大きな成果となったことは間違いありません。

　当条例改正をマスコミは一切取り上げていませんが、本来であればこういった重要な条例改正を積極的に取り上げるべきだと思います。

◎これまでの「市街化調整区域における土地活用の規制緩和」関連ブログ

■平成24年6月定例月議会　一般質問【市街化調整区域に未来はあるか】

■平成２５年度6月定例月議会一般質問【取り残される市街化調整区域～人口減少にどう立ち向かうのか～】

■【市街化調整区域に関する勉強会発足！】市街化調整区域における土地利用の規制緩和の活路となるか！

■市街化調整区域における土地利用の規制緩和に光！①　《気付け！四日市市がスタンダードでは無い！》

■市街化調整区域における土地利用の規制緩和に光！②　《『地区計画』か『条例改正』か！》

■市街化調整区域における土地利用の規制緩和に光！③　《和歌山市の攻めの規制緩和！》

■【市街化調整区域の規制緩和の必要性】このままでいいのか！四日市市、人口減少ステージに突入。

■【市街化調整区域の規制緩和の必要性②】検証！人口が減る四日市市、増える菰野町！その訳は？

■【市街化調整区域/条例改正に向けて】『既存集落の土地活用の規制緩和を目指す議員政策研究会』設置へ

■【市街化調整区域における土地活用の規制緩和/条例改正へ】～動き始めた議論！緩和条件をどうするか～

■【市街化調整区域における土地活用の規制緩和/条例改正へ】～進む議論！大詰め！関係者と意見交換！～

■【市街化調整区域における土地活用の規制緩和/条例改正へ】～条例改正案固まる！市内9地区が対象～

■【市街化調整区域における土地活用の規制緩和/条例改正へ】～条例改正案が平成27年2月議会に上程！～