時々通る道の、その向こう側
よく知る大通り。その大通りの手前側はよく知っていて、けれど大通りを渡ったその向こう側には行ったことがない。
行ったことはないけれど地図でみたことは何度もあったので、そこに何があるのかはある程度知っている。公園も神社も、大きな教会があるのも知っている。けれど実際に行ったことはない。
リアルで知る世界と、想像上で描いている世界の境目に、この大通りがスパッと通っている。というわけです。
大通りの向こう側の、知っているようでいて未知なるゾーン。そんな場所に思いがけず用事ができたので、歩いて行ってみました。ついに『その時』が来ました。
よく知る大通りのよく知る横断歩道を初めて渡り、今まで向こう側に見ていた方へ。おぉ!そこから大通りを背にして進みました。
テクテクテク・・・
初めて歩く住宅街、けれど地図を見て知っていたので初めてのくせになんとなくわかる不思議な感覚です。きっとこの先に学校があるはず・・・すると前方向左側に建物がない空間が見え始めした。あっ校庭だ!例の学校です。ビンゴ!
ということはこの先の左手に教会があるはず・・・あ!背の高いとんがった建物が見え始めました。例の教会です。ビンゴ!
ならばこの先の右手に神社があるはずだ・・・・テクテクとしばらく進むと進行方向のちょっと右側に木が繁っているのが見えてきました。あれに違いないぞ・・・テクテクテク・・・・あったあった!例の神社が現れました。ビンゴ!
ひとつひとつを答え合わせです。これは楽しい。
暇な時になんとなく見ていた地図がこんな楽しい展開になるとは思っても見ませんでした。<行ったことのない場所の地図を頭に入れて、地図を持たずに歩いてみる> またやりたいな。
そして、地図だけでは知ることができないような、ツタだらけのおうちとか、シブい車があるおうちとか、猫が窓越しにこっちをずっと見ているおうちとか、アジトみたいな怪しげな会社とか、実際歩くとこういうオマケが加わるのが、楽しさ倍増です。
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