このあいだ、こちらのお店にお邪魔したのです…。そこでたまたま産経新聞が

あったのでパラパラめくていたところ…(2023年12月21日、都内にて。以下同じ)


 イスラエル軍による、ガザ地区でのド(genocide)について、新聞に70代男性が投稿していました。

 
「イスラエルはれっきとした主権国家であるのに対し、ハマスはあくまでもテロ組織である」のだから、実態としては「イスラエルが国家として自衛権を発動してハマスに軍事力を行使している」に過ぎず、「テロリストを殲滅(せんめつ)することは国家として当然の行為である、と…

 その男性は書いていました。

 

 わたしはその投稿を読んで、あまりの一方的なものの見方に、目が点になってしまいました。 同 時 に ―― 。

 これが、わたしたちにとっての
「コなのです。

 つまり、どういうことかと言えば、その問題は…「おためごかし」という言葉を知らない人は、自分が「おためごかし」に遭っているということはわからない…という言い方でも説明することができます(事実…それはその通りです)。

 

 その意味で、コトバは世界を認識する重要なツールなわけですが、同時に、ひとたび、その「コトバ」に囚われてしまうと、わたしたちは、その「コトバの牢獄」から出られなくなってしまう…わけです。

 投稿をした70代男性に即して言えば、男性は…

 

爆笑 イスラエル=国家

グラサン ハマス=テロ組織

 

 という固定された構図(=世界観)が出来上がっていて、強大な殺人ツール(=軍事兵器)を持ったオジさんたちの集まり(=イスラエル軍)によるジェノサイド(=大虐殺)も「主権国家としての、権利の行使」のように映るらしいのです(注)

 

(注)では…「国家」と「テロ組織」のあいだ、「テロ国家」の

場合はどうなのか…とわたしはツッコミを入れたくなりました。

 

 それはすなわち…、一定のコトバ(例:国家、主権、テロ組織)によって、現実が見えなくなってしまっている(あるいは、あるコトバに寄りかかって、あえて目の前のできごとに目をつぶろうとしている)ことの好例だと、わたしは思います。

 

 

 2023年12月21日付産経新聞より。投稿全文は下にコピペして

おきますので、ぜひみなさんも読んでみて下さい。

 

 そういうことって、よくあります。 目 キラキラ


 たとえば…無謀な「自爆テロ攻撃」を仕掛けているのに(→かつての日本軍の“特攻”)、それを「聖戦」と、ことさらに崇(あが)め奉って呼んだり、実態は「サークル活動をしているに過ぎないオジさんたちの集まり」なのに、それを「政府」というコトバで呼ぶために、その「政府」という名称のサークル活動が、とっても公正で権威あるものに感じられて来たりする…といったことも、つきつめて考えれば、みな「コの問題なのです。


 右矢印 コトバ無くしては、世の中のことがわからず、

 右矢印 コトバのために、またちがう意味で

  世の中のことがわからなくなる…


 コトバってヤツは、

 そういう ムズカシイ性格を持っている のでつきあいにくいのです。

 

 ( お し ま い )

 

 〔 参 考 〕 

 「 テ ロ 殲 滅 は 国 家 と し て 当 然 」

 釘 貫 俊 治(76歳:神奈川県)


 イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘に関するテレビのニュース番組やワイドショーの報道で気になることがある。この戦闘をあたかも国家同士の戦争であるかのような視点で捉えていることだ。

 イスラエルはれっきとした主権国家であるのに対し、ハマスはあくまでもテロ組織であるということをあいまいにしている。今回の戦闘は、ハマスがイスラエルの非戦闘員を殺戮(さつりく)し、また人質にするというテロに対し、イスラエルが国家として自衛権を発動してハマスに軍事力を行使しているのが実態である。

 ユダヤ民族が第二次世界大戦後にパレスチナに悲願のユダヤ人国家を建設したことに対し、イランなどイスラム教国家などが強い反発をしているからといってイスラエルに対するテロを容認する理由とはならないし、テロリストを殲滅(せんめつ)することは国家として当然の行為である。テレビ各局に正確かつ公平な報道を要望する。

 

 以上 2023年12月21日付産経新聞より引用

 


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