ロシアによるウクライナ侵攻(2022年2月24日)から2週間ほど前、まだ世の中は静かでしたし、新聞もテレビも、ウクライナ情勢を伝えてはいましたが、まさか…ロシアがウクライナに攻め入るだなんてほとんどの人は、思ってもみなかったのです。(2022年2月10日、都内にて。以下同じ)

 わたしは、もしかしたら、同年代の人よりも、字が読めるほうかも。


爆笑 たとえば、 桑 港


ニコニコ たとえば、 木乃伊


びっくり たとえば  膃肭臍

 

 わたしは余裕で読めてしまうのです…(注)


(注) 正解は…きょうのブログの最後に!

 

 でも、このあいだ…まったく読めない字に遭遇したのです。

 その字を見て、う~むと、うめいてしまった…。


 見 ま す か ?

 

下矢印

 

下矢印

 

下矢印

 

下矢印

 

下矢印

 

下矢印

 

  

 

 


 ね?


 たぶん、このブログを読んでいる、すべての人が読めないと思う(笑)。

 考えてみると、

 「読めない字」って意味があるのだろうか?

 たとえば 「この先通行止め」「タイムセール、ここにあるものすべて3割引き」「危険、ハチの巣あります」

 字というのは、よその人とコミュニケーションをとるための重要なツールだし、手書きの文字というのは、活字よりも、はるかに力がある。

 活字のラブレターは、もらってもあまりうれしくないが、手書きの恋文は、やっぱりうれしい。

 

でも、その手書きの文字が 読めないとしたら…?

 

ぽってりフラワー


 その手のモノ、つまり…いわゆる抽象芸術なんかがそうなのですが、「好きに見ていい」「あなたの感じるままに見ればいい」と言う人がいます。

 絵画でも、何でも、

 「見る人が好きに見ていい」「見る人が感じるままに見ればよい」という見方は、別に、その人に言われなくても わたしはわかっている。 でも、わたしはそういうことを、「作り手」に言われると、カチンと言うか、心の中で何か異音がするのです…。

↑おまえが、ソレを言ってドウスル…っていう気持ちかな。


 映画の『乱』だったか…、その完成記者会見で、

 ある記者が 黒澤明(1910~1998)監督   


ウインク 「この映画で、何を表現したかったのですか?」と質問したら、

 

真顔 「それは映画を見てくれ」と切り返されたの。


 これ とってもナイス。

 黒澤監督には何かしらの「表現したいもの」があって、作品を作っている。

 その「表現したいもの」は、必ず…その作品を見ればわかるはずで、作品を見ないうちから「この映画で何を表現したかったのですか」はないだろ…と、黒澤監督はおかんむりだったのだと思います。

 それは映画でも、「字」でも同じでしょ? たぶん…、

 だから、「好きに(その字を)見ていい」というのは、やっぱり作り手としては“無責任”であって、自分の表現したいものが、見る人にうまく伝わるように作品を作らないとダメじゃないかな?

 作品を見に来た人が、「あれ…この作品のテーマは、もしかして〈愛〉なのか?」と感想を持って、そして、作り手の伝えたいことも実は〈愛〉でした…というのが素晴らしいことであって、


もぐもぐ 作り手が「戦争の悲惨さ」を訴えたいのに、


ラブ その作品をだれかが見て

   「戦争って、かっこいい~!」

だなんて感想を持ったとしたら、


 それは作り手の敗北なわけです。


 ぽってりフラワー


 まぁ、抽象画なんて、ずいぶんとむずかしいし…、

 今回の「読めない字」も、わたしには多くのことを考えさせられました。


 ( お し ま い )

 
お母さん きょうの読みにくい字ですが「桑港(サンフランシスコ)」「木乃伊(ミイラ)」「膃肭臍(オットセイ)」が正しい読み方でした。う~ん、個人的には「オットセイ」の「膃/肭/臍」、それぞれの字の意味を調べたいと思いながら、なかなかそれらの字に迫れずにいます。



  やっぱり危険:戦闘機による曲芸飛行♪ 2020年5月30日ブログ