ミルクを流したような空


温かい香りに 心の結び目がほろりと緩んだとき


まぶたの奥に思い出してほしい


5年前のあなたを 10年前のあなたを


道を探していた

夢中で走っていた

痛みに涙していた

無邪気に笑っていた


過去のあなたに 今 どんな声をかけよう


誰にも勝る理解者のあなたは

過去のあなたに どんな言葉を贈るだろう


そして


瞳の奥に 思い描いてほしい


5年後のあなたを 10年後のあなたを


同じように 過去のあなたに声をかけ

言葉を贈ってくれる未来のあなた


あなたが過去のあなたに贈った言葉を

遠い未来から いまのあなたに届けようとしている


耳をすませば きっとその声が聞こえる


あなたを誰より知っている

あなたから


遠い空のかなたから 微かに香る雪のように

心を澄ませば きっと聞こえる


朝から快晴
風があるけれど コートを脱がすのは お日様の勝ち

宇宙ってホントは真っ青な光に溢れているんじゃないかって思えるくらい どこまでも青い空は
無邪気なキミの笑顔のようだ

周りに気遣い いつも微笑んでいるけれど
素顔で笑う時間も大切にしてほしい

キミがキミであることが
本当の自分であることが
イチバン世界を幸せにすることを 忘れずにいてほしい

万人に好かれようとしなくても
キミの素顔を愛する人々は うんとたくさんいるから
個性を創り装わずとも キミは他の誰とも違う
世界の歴史で たったひとりのキミだから

ひといきついて

青空見上げ 両手を天に差し出せば
きっと感じることができるよ

この空も 雲も太陽も
生まれたときから ずっとキミを見続けていること
風がキミの思いを天に届けてくれること

誰のためでもなく 自分の命のために咲くから
野花はあんなに美しいこと

あなたに「おめでとう」を言えること



僕にはとても幸せなこと



あなたが生まれて あなたに育ち



いまのあなたであることが



ただそれだけが嬉しいのです



 



あなたに「おはよう」を言えること



僕にはとても楽しいこと



 あなたが生きる あなたの今日



 その日の始まりを知ることが



ただそれだけで胸躍ります



 



あなたに「おやすみ」を言えること



僕にはとても安らかなこと



 あなたを生きた 今日の分



 あなたの中に膨らむ蕾



ただそれだけを祈ります



 



あなたに「さよなら」を言わねばならない



僕にはきっとできません



 



もしも見送る時が来れば



 「行ってらっしゃい」と微笑んで



「またね」とその背に手を振ります



還ることなき旅路としても


ジョーゼット紗幕がかかった空だけど しなやかな雲が青空へと心を誘います

暑がりの身としては 寒さが和らぐのはうれしいけれど 次第に暑くなる春よりも
ひんやりの風と乾いた空気を射抜くように届く陽射しや 白い息の向こうに瞬く星空の季節が好きです

先日「雨の樹」という曲のことを書いたせいか 午前の陽に向かって眩しい坂道を登っていると いつのまにか同じ武満徹さんが自らの詩に曲をつけた合唱曲「○と△のうた」が頭の中で歌われ始め 鼻歌で一緒に参加していました

 地球は丸いぜ 林檎は赤いぜ
 砂漠は広いぜ ピラミッドは三角だぜ

 空は青い 海は深い
 地球は丸い小さな星だぜ   (武満徹さんの歌詞より)

「空が青くて 青い海は深い そんな地球は 宇宙では丸い小さな名もなき星なんだ」
シンプルで力強いメッセージから 大きな愛と元気が伝わってきます
メロディも日本語の発音が活かされて とても素敵なんです とても短い歌なので ぜひネットでお聴きいただきたい曲です

歌詞に登場する丸いものは 地球と林檎
三角なものは ピラミッドとバラライカ

他にどんなものがあるのかな・・・・
丸いものだと いろいろな果実 水玉 泡 星
三角なのは ちび太のおでんのこんにゃく おにぎり 時計台の屋根 トライアングル

丸いもの=球体は自然界で最も安定した形なのでたくさん存在しますが 三角は人工のもの ヒトの知恵が作り出した形であることに気づきました
武満さんも 宇宙の自然なものと 小さな小さな星に生きる人智を並べ 比べ 双方を讃えているように感じます

世界のどの社会も複雑で 争いが絶えません
僕の小さな社会でも 人間関係など様々なことが複雑に絡まっています
だからこそ 面白いという時もあるけれど それに疲れてしまうことも

そんなときにこそ聴きたい 歌いたい曲です

まぁ なんだかんだ言ってもさ
地球は丸くて 林檎は赤くて 空は青くて 海は深いんだよ
誰にどう思われようと 誤解されようと 認められずとも
地球は丸いのさ そして 僕は僕で キミはキミ
事実と 真実とか 大げさなことじゃなく
ただそれだけでいいじゃないか

できないことは できない



その通り



 



でも



「できない」と「やらない」は違う



 



できないのは 今だけかもしれない



10年後には 来年には もしかしたら 明日には



できる私になるかもしれない



 



誰もが「初めて」を拾い集め 明日への糧にする



初めて自転車に乗れたとき



初めて逆上がりができたとき



初めて25m泳げたとき



その瞬間まで できない私だった



 



水中から空を見上げて見る水面は



光りに満ちた輝く「できる」世界への境界



もがいてダメなら力を抜いてみれば
自然に辿りつけるかもしれない



 



今の「できない」の深さが どれだけなのか分からない



けれど 輝く揺らめきを見上げていよう



 



「できない」は意外と浅いかもしれない



手を伸ばしても届かない 遥か彼方のようだけど



辿りつけない「できる」って 案外 少ないかもしれない



 



私にはできないこと



それは



今の私にできないこと



 



「できない」と「できる」は 彼方の水面



辿りついた瞬間に「できる」の空気を吸える



 



謙虚でなければならない けれど 懼れてはいけない



 



いずれにせよ



 



やらなければ 一生できない