ミルクを流したような空


温かい香りに 心の結び目がほろりと緩んだとき


まぶたの奥に思い出してほしい


5年前のあなたを 10年前のあなたを


道を探していた

夢中で走っていた

痛みに涙していた

無邪気に笑っていた


過去のあなたに 今 どんな声をかけよう


誰にも勝る理解者のあなたは

過去のあなたに どんな言葉を贈るだろう


そして


瞳の奥に 思い描いてほしい


5年後のあなたを 10年後のあなたを


同じように 過去のあなたに声をかけ

言葉を贈ってくれる未来のあなた


あなたが過去のあなたに贈った言葉を

遠い未来から いまのあなたに届けようとしている


耳をすませば きっとその声が聞こえる


あなたを誰より知っている

あなたから


遠い空のかなたから 微かに香る雪のように

心を澄ませば きっと聞こえる