やんぬるかな -9ページ目

自負

 ワタクシのように高度な強迫観念の持ち主ともなりますと、不在の時に何か起きるということも許しがたいことのように思えるのでございます

自信

 ワタシはいつでも上手くやってきた
 笑顔で全てを解決してきた

 中身のある話なんてできないけど
 それでも男はひれ伏してきた


 だから今度もアナタから好きと言ってくる

あっち側

 たとえこの先ロクな仕事にありついたとしても、理想の人と出会えたとしても、自分はあちら側の人にはなれないんだろうな、という諦念
 本当にあちらというものがあるのか、という青臭い問いはなしにして、

謎基準

 大きい道と以前働いてた付近は歩きながらの飲酒不可
 他はいいんかっていう

いつになったら

 この世界にはあなたとわたしだけではないのに
 なんでその目をやめないの

 あなたは異性と何の気なしに話してるのに
 わたしがそうすると苛立つのは何故

 それでも目で追ってしまう
 理屈ではない、理屈ではない

fault

 本日正にわたくしが受け取ったのは
 あの日わたくしが発した苛立ちなのでした

 本日正にわたくしが感じ取ったのは
 あの日あの子が受け取ったストレスなのでした


 誰のせいにもいたしません
 全てはわたくしのせいなのですから

my song

 その複数は個の集まりであって集団ではなかった
 ありがちな拍手や合唱もなく、あの歌詞のように全身を硬直させた

 そこにいた誰もがこの瞬間の連続を忘れることはないだろう
 こんなにも雄弁な沈黙をほかには知らない

原因

 アナタと同じような言葉遣いで時が止まる
 なんだって喪失は何度も繰り返す


 ちょうど小手先でなんとかしようとしていたけど
 原因はそれじゃないことを知っている

 自分でいるのをやめることができない
 自分でいるのはやめることができない

こんなにも

 がらんどうな空間に似合うのはシューゲイザー

そうかわからないひと

 キミが笑顔でいるときは他の男のせいだと思い
 キミが不機嫌なときは自分のせいだと思う