欧州車かく語りき。 -82ページ目

ホイールのベアリング交換と・・・。

前記事に引き続き、再び15RSの整備。
 
全国にそれほどユーザーがいない機種ではあるものの、情報としてはR259系共通であり、事例として役に立つだろうか・・・。
 
先ずは簡単修理箇所から。
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これは15RSの不思議なんですが、サイドカウルを装着する為のネジがなぜかクイックリリースなんです。それも一部。
 
※クイックリリース・・・レーサー等に使用される工具を必要としないネジ類の事。クイックファスナとも・・・。
 
赤く囲った部分がクイックリリース片側4ヶ所。緑の部分は普通のプラスネジ。そしてピンクの部分は「パコッ!」とハマる部分。
それにしても固定部分の多さに驚きます。ドゥカティ916は4ヶ所程度でしたから。
 
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クイックリリースのネジはカウルに残るのが特徴で、無くす心配がありません。その残し方はメーカーにより様々ですが、15RSの場合は厚めのゴムワッシャで取り付けてあります。
外す時にこそ、プラスドライバーで半回転程捻る作業はありますが、ハメる時には指で押すだけで装着出来ます。
 
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経年劣化にて画像の通り、ゴムが終わってます。右側4個は新品。
左右で合計8個ありますが、6個が割れや潰れが発生しており、残り2個は既に脱落して無くなってました。維持の仕方にもよるかと思いますが、製造より6年で終了。
 
全て新品に交換した後はカウルがよりシッカリと固定され、カウル間の隙間も明らかに少なくなりました。
 
そして次なるメンテナンスは以前タイヤ交換時に発見したフロントホイールの壊れかけたベアリングの交換。
 
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フロントホイールを外す。
先ずブレーキキャリパーを外し、無理すれば外さずともタイヤは取れますが、負荷と手間が掛かるのでフロントフェンダーを外します。
 
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紆余曲折ありましたが、ベアリングプーラーを使用してベアリングを抜き取ります。こちらはスピードメーター側で、この反対側が壊れています。こちらは壊れてませんが無論ついでに交換。
 
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内容は敢えて書きませんが、紆余曲折を経てベアリングが外れました。
 
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左側が壊れていたモノ、右側がスピードメータ側のベアリングでこちらは問題ありません。
厚みが左側に比べ1.5倍程もあり、耐久性が窺い知れます。
 
右側には確かにゴロゴロ感が出ておりますが、すぐに破壊には至らないレベルだそう。
中央の部品はセンターディスタンスカラーでアルミパイプを切断しただけのチンケなモノでした。必要ではないとは言え、もう少し良いモノで作れなかったものか・・・。
 
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叩いて入れてしまう方もいますが、ここはやはりプレス機を使用して装着します。ここからはプロの出番です。
ある程度までは外したベアリングを使用して入れ込みます。
 
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そして最後は、外径に合わせたカラーを使用してベアリングを座らせます。
抜き取る時に問題はありませんが、モノに依っては1/1000レベルの単位で管理されているベアリングを叩くのはどうかと思いますし、プレス機といえども、内側のレースを押したくはありません。
よって確実に外径を押すべく、冶具を必ず用意すべき。
 
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装着完了。
サークリップ、そしてこの画にありませんがメーターギアを回す為の金具、最後にシールリングを装着して終了。
 
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アクスルシャフトに注油後、フォークとホイールを貫通。仮止めした後に、全体をストロークさせ、全てを落ち着かせてから締め上げます。
 
オイルのドレンやエレメントより、よほどトルク管理が重要な場所。
締め方一つでホイールの回り方に差が出ます。ひいては燃費にまで影響が出ると言っても過言ではないでしょう。
 
交換後の印象ですが・・・。
 
変わりました。滑らかになったのはもちろん、ハンドルへの細かな振動が低減。それほどのダメージでは無かったといえ、回転するパーツの不具合は結果が分かり易い。
 
道路のキメを感じていたと思っていたモノは、ベアリングのガタによるモノだった。大袈裟な表現をするならカーペットから絨毯の上を走る感じとでも云おうか。
 
これも維持管理の仕方により大きく変わると思いますが、30000km弱は早過ぎる様な気もします。ツーリング時以外の雨の日は全く乗らない事を考えると洗車の際にグリスを飛ばしてしまってたかも知れません。スチーム等も稀に使用していたのも原因の一つか。
 
今さらではありますが、タイヤ交換時にはベアリングの確認は必須です。欲を言えば車検時も合わせて確認すると旅先でのトラブル回避に繋がると言えましょうか。
 

オイル交換備忘録 29400km

早かった梅雨明け後の熱波は、ここのトコなりを潜めている。
 
比較的作業のし易いこの週末は、またもやツーリングへ向けての軽整備。
降ったり止んだりを繰り返す空の様子を見ながら作業開始。
 
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先ずはエンジンオイルの排出。
ボクサーツインはドレンボルトやオイルエレメントが真下に向いており、カウルを外す事なく作業可能な事から、他車に比べ楽。
 
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完全密閉ではないものの、エンジン内部に隙間は少ない。
そして、その少ない隙間を塞いでいるのはこのオイルでもあるわけだ。
よって出口を開けるなら入口も開けると排出は早い。
 
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待つ事1時間。量販店やディーラ-では有り得ない待ち時間。
その間、車体を傾けたり、フィラーからエアブローしたりと執拗なまでの執念排出。暇だからこそのスッキリ感。
 
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左側が新品、右側が使用済み。厚みがだいぶ違うのが見て取れる。
本来毎回交換が当たり前。しかし私の記憶では最低3回は使用している。
 
この辺りをトルク管理をするのがBMWユーザーの当たり前となっているが、要は潰れる事でシールするのがワッシャの仕事であるが故、完全に潰れるまで再利用は可能と思うのが持論。
実際、こんな事してるわりに漏れ脱落は過去一度も無い。
それよりも、何処とは云わないが、ディーラーでの閉め忘れは何度も見た。これでは新品ワッシャもトルク管理も全くの無意味となる。
 
数十円のモノをケチる事も無かろうが、以前は買い忘れてたので致し方ない。今回ようやく在庫確保。
 
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少々シットリしている様にも見えるが、ウエスでキレイに掃除。
とくにシール面は慎重にゴミ等を取り除く。
 
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装着前にエレメントにオイルを注入。2Lのジョッキから入れ、画像の通り約250cc程入った。こうする事でクランクシャフト大端部に素早くオイルが回る。
 
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整備業を生業としている方なら普通かと思うが、オイルエレメントは手締めが基本。が、奥に入り込んでいる為、やむなくレンチを使用。
 
トルクレンチを買う余裕が無いので、私の腕がトルクレンチ化しているのは毎度の事・・・。
 
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注入したオイルは今回も”シェルアドバンス ウルトラ4”。
3.5L入れてエンジン暖気し、停止後15分で点検窓はこんな感じ。
 
ボクサーエンジンは落ち着くのに時間が必要・・・という事で入れ過ぎは問題なので、ツーリング出発前に再度チェックし、継ぎ足しの方向でエンジンオイル交換終了。
 
距離:29400km
 
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その後引き続きミッションオイルの交換。
前回使用したオイルは”オメガ690”75w-90。
 
今回は以前から一度使用してみたかった、”ASH”のFSEグレード。定価はいくらか知らないが割引後の購入額は¥5460也。
ちなみに”オメガ690”は¥4680也。ちなみに共にネットオークションでの入手。
雑誌等での使用感を聞くにつれ、だいぶ前から使用してみたかったオイルで、本来ならエンジンから・・・といきたい所だが、お財布事情からギアオイルからの使用開始となった。
 
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デフオイルもそうだが、ギアオイルを交換する際は、必ずフィラーを先に開ける。
 
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その後、ドレンボルトを緩めて排出する。
なぜならドレンを先に開け、オイルを排出した後に、フィラーが緩まないかった場合に困るから。(そんなケースあまり無いと思いますが)
 
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ドレンの中にギアが見える。
エンジンに対して横向き(直角)にギアが見えるのはボクサーならでは。マルチエンジンでは車体と並行にギアが並ぶ。
真っ赤なオメガ690のオイルは甘くて旨そうに見えてしまう。
 
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エンジンオイルと違い、ギアオイルは非常に固い。
サクションガンで入れれば早いだろうが、予算の関係上漏斗を手で保持しながら注入しているので、中々入らないオイルに手が疲れる・・・。
ちなみに今回入れた”ASH”FSEの色はシャンパンゴールドだった。
 
交換後、近所のオートバイ屋まで走ってみて・・・。
 
エンジンはやはり滑らか。何度も書いているがR1200よりはるかにノイズや振動が少ない。同じオイルを使用してのこの結果は、エンジンの作りの問題のようだ。
 
そしてミッションだが、それほどの手応え(足応え)は感じない。
オメガ690もそれなりのオイルであり、使用期間が短かったという事もあるだろう。スムーズで叩き込むといよりは、ペダルをある程度押しこんだ後に吸い込まれるという感じである。
 
もうだいぶ前の話だが、モチュール信者だった私が、モチュールのフルシンセギアオイルを入れた際に感じた印象は酷い物だった。
注入当初こそ悪くは無かったが、真夏の高温時のチェンジペダルの重さは足の皮が剥ける程だった。
 
それに比べオメガ690は真夏の渋滞路でも足応えに変化は無かった。
となればオメガ690のままでも良かったともいえるが、”ASH”FSEの前評判を自分で試したくなったわけだ。この夏の長距離ツーリングでその効果を体感してみたいと思う。
 
R1200シリーズはミッションの出来が良いのか、ミッションタッチをオイルに頼る感じではないが、R100シリーズ、R1100、R1150シリーズ
はオイルに依ってタッチが明らかに変わるので一度お試しする事をおススメします。
 
気付いてないといえばそうですが、安価なオイルでは確実にそれなりのストレスを感じているのは間違いないと思います。
真夏に渋滞にハマって跨っている自分が暑いと感じている時は、必ずオートバイも暑いと感じています。
 
一度でいいので、安価という理由だけで鉱物油を入れている方は、エンジン及びミッションに一度フルシンセオイル、それも”それなりのモノ”
を入れてみる事をおススメします。
 
特に真夏に使用するのが効果的と思います
 
 
 
 

懐古趣味

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振り返るのは好きではありませんが、
       昔が良かった事もまた事実・・・。