遠近法で描く中国 -2nd Season- -69ページ目

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

副題:君に贈る豊かさの知恵

著者:平野秀典

発行:大和書房(単行本)


感動プロデューサー、平野氏の著書を読むのは二冊目です。

一冊目は『感動力 』でした。

この時、ぼくは失礼ながら、「誰に対して書いているのかわからない」と言葉を出しました。

さて、ギフト-誰に書かれた本なのでしょうか。プロローグから引用します(6頁)。

「この本は、父親である私が、大人になってビジネスを始めているであろう未来のいつかの日の息子に向かって「豊かさの知恵」を語るというスタイルで表現していこうと思う」


『感動力』より、10倍こちらをお勧めします。



[目次]


プロローグ マネーゲームでは味わえない 豊かさのわかちあいというもう一つの選択肢


第1のギフト 豊かさを生み出すビジネスの知恵

第2のギフト ピークパフォーマンスを発揮する秘訣

第3のギフト 世にも珍しい成功法則

第4のギフト 夢を実現させる4つのセンス

第5のギフト 日常をエンターテインメントにする週間

第6のギフト ドラマティックマーケティング

第7のギフト 人生に感動をもたらす真の幸福


エピローグ 未来のいつかの日の君へ



共感した言葉をいくつか引用します。

「商売とは、豊かさをわかちあう人間の営みのことである」(24頁)

感動の3つの要素「ハッピーな驚き(サプライズ)、創り手への尊敬の念(リスペクト)、共感(エンパシティ)」(35頁)

平野氏の感性のパワーアップメニュー「いい音楽を聴く/森林浴をする/映画館で映画を観る/人が集まる場所に行ってみる/飛行機に乗って雲の上の青空や地上を見る/早起きして日の出を観に行く/南の島へ旅をする/エッセンシャルオイルを嗅ぐetc.」(145頁)


最も印象が強かったのが、最後の部分でした。

「日本語に、「恩送り」という言葉がある。(中略)受けた恩を返すのが、「恩返し」。受けた恩をその人ではなく、他の人にわかちあうことを「恩送り」という」(211頁)


素晴らしい、日本人の慣らわしです。

歴史の中で繰り返されてきた、日本人の素朴な生き方の中に、「感動」はいつも、そこにあったのです。

なにかと引き換えに忘れてきた現代の日本人が、再びそれを取り戻そうとする動きを、感動という言葉で平野氏が表現したかったのだと感じた本でした。


危惧することを一つ、残しておきます。

平野氏の文章はとても読みやすく、心地よく届いてきます。

さすがは元役者という経歴を持つ方だなぁと感心しました。

しかし、氏の本を二冊読んで思ったことは、読者に考えさせる"余地"あるいは"遊び"が与えられていないんですね。

エピソードはたっぷりですし、とても共感できます。

でもするりと滑り落ちて、大切なものさえも残らない。

そんな不思議な感覚が残りました。

ぼくが『感動力』で感じた、その時は言葉にならなかった不満は、きっとこれだったのです。

この点において、読むたびに物事を深く浅く、とにかく考えさせてくれる、片岡義男氏の作品がぼくは大好きなのです。


もう一冊、手元に平野氏の著書があります。

これは氏の集大成と呼ばれる作品だそうです。

後日読むのが楽しみです。


ギフト 君に贈る豊かさの知恵/平野 秀典
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著者:本間正人
発行:日本経済新聞社(日経文庫)


NPO日本コーチ協会理事を務められ、巻末のプロファイルによりますと、NHK教育テレビ「ビジネス英会話」の講師の経験もあるそうです。
ぼくにとって本間氏の著書は、祐川京子氏との共著『ほめ言葉ハンドブック』 に続いて2冊目です。
この本はコーチングの発展形としてのグループで行うコーチングについて書かれた本です。ぼくは読んでいないのですが、同じく本間氏の著書、日経文庫の『コーチング入門』を一読されると、より理解し易いかもしれません。
もちろん、コーチングの基礎は前半でしっかり押さえてくださっていますので、安心して好いと思います。


[目次]


[Ⅰ]グループ・コーチングの基本
1 グループ・コーチングとは
2 「コーチング」と「ティーチング」
3 グループ・コーチングの意味
4 グループ・コーチングの注意点


[Ⅱ]グループ・コーチングの具体的な進め方
1 準備と招集
2 オープニング
3 アプローチの方法
4 モードチェンジ
5 まとめ・振り返りと行動計画


[Ⅲ]傾聴・観察・承認のスキル
1 グループ・コーチングにおけるコーチング・スキル
2 集団の力を引き出す「傾聴のスキル」
3 複数の部下に同時に目を配る「観察のスキル」
4 メンバーそれぞれに送る「承認のスキル」


[Ⅳ]質問のスキル
1 グループ・コーチングにおける質問のテクニック
2 グループ・コーチングにおける七種類の質問
3 グループ・コーチングにおける「GROWモデル」の活用


[Ⅴ]ケーススタディ
ケース1 売上を設定し、力を結集する
ケース2 メンバー間の協力体制を固める
ケース3 ビジョンの明確化をはかる


グループ・コーチングQ&A
グループ・コーチングの実践チェックシート
あとがき



本の構成としては、前半がスキルや概要の説明、後半がケーススタディとして凡例を挙げて解説しています。
コーチングの基礎を固めたい、ぼくのような人には前半、理論より実践という方には後半が有効だと思います。
実例編に興味のある方には、実際本を手にとっていただくことにして、コーチングについて幾つか、引用していきます。


「グループ・コーチングの定義とは、(中略)「企業の管理職が、自分の担当する部門の実績を上げるために、原則的には一人の部下に対して複数の部下の前でコーチングすること」となる」(13頁)
上述のとおり、クライアントを一人あるいは二人までとし、それを複数のメンバーの前で行うのがグループ・コーチングです。


「ティーチングとの違い」(16頁)
ティーチング→教え込む→画一的指導
コーチング→引き出す→個別的指導
グループ・コーチング→みんなから引き出す→共有する、学びあう、切磋琢磨、相乗効果、チームワーク


「コーチングのエッセンス」(48頁)
信・・・グループの可能性を信じ、独りではできないことも、皆で力を合わせれば、成し遂げられることを確信すること
認・・・一人ひとりの多様な能力を比較して優越をつけるのではなく、それぞれの特徴や持ち味として認め、引き出すこと
任・・・グループ内の協力関係と競争関係に配慮しつつ、適材適所の業務目標を持たせること


「傾聴の5つのポイント」(50頁)
「か」:環境を整える
「き」:キャッチャーミットを用意する
「く」:繰り返し、あいづち、うなずきを入れる
「け」:結論を急がない
「こ」:心を込めて


「GROWモデル」~効果的な質問の仕方(98頁)
GOAL:目標の明確化
REALITY:現状の把握
RESOURCE::資源の発見
OPTIONS:選択肢の創造
WILL:意志の確認、計画の策定


印象に残った言葉が、「最後に「今日は集まってくれてありがとう」という言葉を忘れないこと」(64頁)です。
どんなミーティングも、グループ・コーチングも、すべて好い結果で終わることはないそうです。
それでも最後に上司がこの言葉を忘れずに伝えることで、話し合いの最後を気持ちよく終わらせることができるということです。
どんな場面でも使えそうな言葉ですね。ぜひ利用していきます。
険悪な雰囲気で終えたグループ・コーチングでは、後日個別のコーチングでフォローするということもするそうです。
コーチングの基本と、ミーティングの在り方、そして「傾聴」「質問」のスキルの場面はビジネス・パーソンなら是非読んでおきたい部分だと思います。


グループ・コーチング入門 (日経文庫 I 42)/本間 正人
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副題:"小さな自分"から今すぐ抜け出す
著者:渡邊美樹
発行:三笠書房(知的生きかた文庫)


居酒屋チェーン「和民」をはじめ、教育や介護事業などの事業を展開する、ワタミ株式会社社長、渡邊氏の論語の使い方を記した一冊です。
論語の解説やどう解釈するかに留まらず、ワタミグループの経営理念や、渡邊氏の生き方がしっかり伝わってくる、とても面白い本です。


[目次]


[まえがき]私は『論語』の学び、『論語』に生きてきた-渡邊美樹


1章 なぜ、学ばなければならないのか
2章 つきあう人を選ぶ
3章 "弱い自分"から今すぐ抜け出す
4章 最高に充実した時間
5章 悩んだときに
6章 自分らしい夢を実現するために


[あとがき]私は自分を百年先、二百年先から見ようと決めた



この本のスタイルは、まず1頁を使って『論語』の原文と訳文を記し、その次の頁から渡邊氏の言葉が続きます。
よいヒントを戴いたいくつかの項目を紹介します。
「○年来の友人に意味があるか」(46頁)
「人を好き嫌いすることについて」(56頁)
「信頼される人になるために」(90頁)
「「バカ正直」と「本当の正直」との違い」(102頁)
「「速さ」より大事なものがある」(110頁)
「「私がします」と躊躇なく言いきれる人」(134頁)
「「八十歳を過ぎた自分の姿」を思い浮かべること」(166頁)
「頭は「空っぽ」にすれば、新しいものが入れられる」(181頁)


渡邊氏の一日の反省の仕方について述べられているのが、「その日じゅうに「ケリ」をつける」(148頁)です。
氏にとって日記とは、後から読み返して思い出を振り返るものではなく、その日のことについて、自分の中で納得し、その日じゅうに「ケリ」をつけるものだと書かれています。
ぼく自身がブログを書くのは、「忘れるため」と、きっかけを残しておくという意味があります。
その日の寝る前に書くのではありませんが、やはり何らかの反省や思い返すことがあり、それを何かのキーワードとして残す、これがぼく自身のブログの在り方なのです。
キーワードが何らかの形で意識または無意識の中に存在するなら、必要なときにそれを引き出せます。
何冊にも別れた手帳や日記帳に残すより、ブログのほうが自分にとって管理しやすいと思っています。
渡邊氏の、一日の終わりにしっかり棚卸をするというのも、よい方法ですね。


先日息子の誕生日を迎えましたが、渡邊氏が長男がお生まれになったその日に定めたという、「父と子の五カ条」(192頁)を最後に引用します。


一、約束を守れ、嘘をつくな
一、愚痴、陰口を言うな
一、笑顔で元気よく挨拶せよ
一、他人の喜び、悲しみを共有せよ
一、正しいと思い、決めたことは、あきらめずに最後までやり遂げよ


この五カ条は、ワタミ㈱の社訓の基礎にもなっているそうです。
『論語』は読むほどに魅力を増してきます。
そんな『論語』をいろんな形で捉えてくださっています。
これまでに読んだ『論語』関連書の紹介です。
興味のある方はリンク先の、過去記事をご覧ください。


『論語に学ぶ』安岡正篤著
http://ameblo.jp/moonset/entry-10075299903.html

『渋沢栄一「論語」の読み方』
http://ameblo.jp/moonset/entry-10043469087.html


使う!「論語」―“小さな自分”から今すぐ抜け出す (知的生きかた文庫 わ 13-1)/渡邉 美樹
¥560
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