『グループ・コーチング入門』(評価★★★☆☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

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片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

著者:本間正人
発行:日本経済新聞社(日経文庫)


NPO日本コーチ協会理事を務められ、巻末のプロファイルによりますと、NHK教育テレビ「ビジネス英会話」の講師の経験もあるそうです。
ぼくにとって本間氏の著書は、祐川京子氏との共著『ほめ言葉ハンドブック』 に続いて2冊目です。
この本はコーチングの発展形としてのグループで行うコーチングについて書かれた本です。ぼくは読んでいないのですが、同じく本間氏の著書、日経文庫の『コーチング入門』を一読されると、より理解し易いかもしれません。
もちろん、コーチングの基礎は前半でしっかり押さえてくださっていますので、安心して好いと思います。


[目次]


[Ⅰ]グループ・コーチングの基本
1 グループ・コーチングとは
2 「コーチング」と「ティーチング」
3 グループ・コーチングの意味
4 グループ・コーチングの注意点


[Ⅱ]グループ・コーチングの具体的な進め方
1 準備と招集
2 オープニング
3 アプローチの方法
4 モードチェンジ
5 まとめ・振り返りと行動計画


[Ⅲ]傾聴・観察・承認のスキル
1 グループ・コーチングにおけるコーチング・スキル
2 集団の力を引き出す「傾聴のスキル」
3 複数の部下に同時に目を配る「観察のスキル」
4 メンバーそれぞれに送る「承認のスキル」


[Ⅳ]質問のスキル
1 グループ・コーチングにおける質問のテクニック
2 グループ・コーチングにおける七種類の質問
3 グループ・コーチングにおける「GROWモデル」の活用


[Ⅴ]ケーススタディ
ケース1 売上を設定し、力を結集する
ケース2 メンバー間の協力体制を固める
ケース3 ビジョンの明確化をはかる


グループ・コーチングQ&A
グループ・コーチングの実践チェックシート
あとがき



本の構成としては、前半がスキルや概要の説明、後半がケーススタディとして凡例を挙げて解説しています。
コーチングの基礎を固めたい、ぼくのような人には前半、理論より実践という方には後半が有効だと思います。
実例編に興味のある方には、実際本を手にとっていただくことにして、コーチングについて幾つか、引用していきます。


「グループ・コーチングの定義とは、(中略)「企業の管理職が、自分の担当する部門の実績を上げるために、原則的には一人の部下に対して複数の部下の前でコーチングすること」となる」(13頁)
上述のとおり、クライアントを一人あるいは二人までとし、それを複数のメンバーの前で行うのがグループ・コーチングです。


「ティーチングとの違い」(16頁)
ティーチング→教え込む→画一的指導
コーチング→引き出す→個別的指導
グループ・コーチング→みんなから引き出す→共有する、学びあう、切磋琢磨、相乗効果、チームワーク


「コーチングのエッセンス」(48頁)
信・・・グループの可能性を信じ、独りではできないことも、皆で力を合わせれば、成し遂げられることを確信すること
認・・・一人ひとりの多様な能力を比較して優越をつけるのではなく、それぞれの特徴や持ち味として認め、引き出すこと
任・・・グループ内の協力関係と競争関係に配慮しつつ、適材適所の業務目標を持たせること


「傾聴の5つのポイント」(50頁)
「か」:環境を整える
「き」:キャッチャーミットを用意する
「く」:繰り返し、あいづち、うなずきを入れる
「け」:結論を急がない
「こ」:心を込めて


「GROWモデル」~効果的な質問の仕方(98頁)
GOAL:目標の明確化
REALITY:現状の把握
RESOURCE::資源の発見
OPTIONS:選択肢の創造
WILL:意志の確認、計画の策定


印象に残った言葉が、「最後に「今日は集まってくれてありがとう」という言葉を忘れないこと」(64頁)です。
どんなミーティングも、グループ・コーチングも、すべて好い結果で終わることはないそうです。
それでも最後に上司がこの言葉を忘れずに伝えることで、話し合いの最後を気持ちよく終わらせることができるということです。
どんな場面でも使えそうな言葉ですね。ぜひ利用していきます。
険悪な雰囲気で終えたグループ・コーチングでは、後日個別のコーチングでフォローするということもするそうです。
コーチングの基本と、ミーティングの在り方、そして「傾聴」「質問」のスキルの場面はビジネス・パーソンなら是非読んでおきたい部分だと思います。


グループ・コーチング入門 (日経文庫 I 42)/本間 正人
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