『gift ギフト』評価(★★★☆☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

副題:君に贈る豊かさの知恵

著者:平野秀典

発行:大和書房(単行本)


感動プロデューサー、平野氏の著書を読むのは二冊目です。

一冊目は『感動力 』でした。

この時、ぼくは失礼ながら、「誰に対して書いているのかわからない」と言葉を出しました。

さて、ギフト-誰に書かれた本なのでしょうか。プロローグから引用します(6頁)。

「この本は、父親である私が、大人になってビジネスを始めているであろう未来のいつかの日の息子に向かって「豊かさの知恵」を語るというスタイルで表現していこうと思う」


『感動力』より、10倍こちらをお勧めします。



[目次]


プロローグ マネーゲームでは味わえない 豊かさのわかちあいというもう一つの選択肢


第1のギフト 豊かさを生み出すビジネスの知恵

第2のギフト ピークパフォーマンスを発揮する秘訣

第3のギフト 世にも珍しい成功法則

第4のギフト 夢を実現させる4つのセンス

第5のギフト 日常をエンターテインメントにする週間

第6のギフト ドラマティックマーケティング

第7のギフト 人生に感動をもたらす真の幸福


エピローグ 未来のいつかの日の君へ



共感した言葉をいくつか引用します。

「商売とは、豊かさをわかちあう人間の営みのことである」(24頁)

感動の3つの要素「ハッピーな驚き(サプライズ)、創り手への尊敬の念(リスペクト)、共感(エンパシティ)」(35頁)

平野氏の感性のパワーアップメニュー「いい音楽を聴く/森林浴をする/映画館で映画を観る/人が集まる場所に行ってみる/飛行機に乗って雲の上の青空や地上を見る/早起きして日の出を観に行く/南の島へ旅をする/エッセンシャルオイルを嗅ぐetc.」(145頁)


最も印象が強かったのが、最後の部分でした。

「日本語に、「恩送り」という言葉がある。(中略)受けた恩を返すのが、「恩返し」。受けた恩をその人ではなく、他の人にわかちあうことを「恩送り」という」(211頁)


素晴らしい、日本人の慣らわしです。

歴史の中で繰り返されてきた、日本人の素朴な生き方の中に、「感動」はいつも、そこにあったのです。

なにかと引き換えに忘れてきた現代の日本人が、再びそれを取り戻そうとする動きを、感動という言葉で平野氏が表現したかったのだと感じた本でした。


危惧することを一つ、残しておきます。

平野氏の文章はとても読みやすく、心地よく届いてきます。

さすがは元役者という経歴を持つ方だなぁと感心しました。

しかし、氏の本を二冊読んで思ったことは、読者に考えさせる"余地"あるいは"遊び"が与えられていないんですね。

エピソードはたっぷりですし、とても共感できます。

でもするりと滑り落ちて、大切なものさえも残らない。

そんな不思議な感覚が残りました。

ぼくが『感動力』で感じた、その時は言葉にならなかった不満は、きっとこれだったのです。

この点において、読むたびに物事を深く浅く、とにかく考えさせてくれる、片岡義男氏の作品がぼくは大好きなのです。


もう一冊、手元に平野氏の著書があります。

これは氏の集大成と呼ばれる作品だそうです。

後日読むのが楽しみです。


ギフト 君に贈る豊かさの知恵/平野 秀典
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