遠近法で描く中国 -2nd Season- -56ページ目

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

著者:七田眞
発行:PHP研究所 / 2004年2月 / 文庫本
ジャンル:教育

しちだアカデミー学長の七田眞先生のご著書です。
内容的は各項目が簡潔にまとめられていますので、困ったときに目を通すという使い方がよい本だと思います。

[目次]

序章 この「小さな真理」を知れば子どもは育つ
 良い子を育てる親は、目標が高い
 子どもの成長を確かにする”0歳教育”
 覚えておきたい子育ての基本

第1章 知力と、よい性格を引き出す親の働きかけ
 しつけを確実に成功させる秘訣
 性格でこんなに違う子どもの知育
 ”よい性格”を引き出すだけで子どもは変わる
 きょうだいができた時注意すべきこと
 年齢別・赤ちゃん、幼児の発育と知育アドバイス
 大切なのは父親、祖父母との関係
 
第2章 育児不安を解消するアドバイス
 おっぱい、夜泣き、添い寝の知恵
 離乳食の与え方から賢い子に育てる食事まで
 「運動能力」で小さな子も強くなる
 基本的で大事なこと、どうやって教える?
 子どもを伸ばす”遊ばせ方”の秘密
 健康育児のための症状別アドバイス

第3章 子どもの知的能力が育つやさしい知恵
 楽しい「知的取り組み」のすすめ
 子どもを伸ばす生活環境づくり
 発語のめやすと正しい言葉の教え方
 ひらがな・漢字はこうして教える
 絵本から始める”読む力”育て
 正しく書ける力をつける秘訣
 「数と計算」こそ知育の命
 0歳からの驚異の英語教育
 音楽の才能の伸ばし方
 まだまだ伸びるさまざまな能力
 おけいこごと・幼児教室について
 年齢別・知的取り組みのめやす

第4章 子どもを伸ばす幼稚園・小学校生活
 子どもを伸ばす幼稚園選びの秘訣
 幼稚園生活を成功させるために
 小学校の選び方と学習法



共感した箇所のご紹介です。
「自信と思いやりある子を育てるには
 幼児期に基本となる力を育て、自分で考えられるようにすることが大切です。そのために大切な仕事とは何でしょう。
次の二つがその根幹です。

1 自信の芽を育てる
2 わがままな気持ちを抑える意志力を育てる
しつけの基本は、人のことを思いやる心を育てることです。(中略)

(このように、)子育ての根幹は、
1 生きていくのに自信がある子を育てる
2 自己中心でなく、人のことを思いやることができる子どもに育てる
この二つが大切です。」(22-23頁)

「子どもにこの人生を生きていく上で大切な心の持ち方を教えましょう。
どのように生きればよいか。

1 人それぞれに役割が与えられていることに気付かせる。その子でなければできないことがあることに気付かせる。一人一人がかけがえのない大切な存在であることに気付かせる。

2 生きる目標を持つことが大切であることを悟らせる。成功者がなぜ成功したかを教える。

3 学ぶ大切さを教える。「修己治人」を教える。修己治人とは、勉強して立派な人間になれば、役に立つ人間になって人を指導できるような人間になることができるという意味。

4 成功学を教える。
 志を高く育てるには成功者の話をして、具体的なイメージを持たせることが大切です。成功者の伝記を読ませる、あるいは話して聞かせることは、子どもの心に大きなインパクトを与え、具体的なイメージを描かせます。(中略)

成功者に学ぶ成功の条件は、私の考えでは次の十通りです。

1 目的を持つこと
2 失敗にくじけないこと
3 成功の対価を払うこと(無償では手に入らない。努力なしでは手に入らない)
4 感謝の思いで生きること
5 プラス思考であること
6 自分の持っているものに目を向けること
7 成功学を学ぶこと
8 心の法則について知ること
9 耐えることを知ること
10 メモを取る習慣を身につけること」(27-28頁)

「子育ては子供を(1)そのまま素晴らしい存在として受け入れてやり、(2)よいところを認め、(3)努力と進歩のプロセスをほめてやり、(4)一歩でも向上したことを喜んでやり、(5)個性を尊重してやり、(6)無条件に受け入れ、愛してくださることが基本なのです。」(35頁)

「世の中には人の先頭に立って人をひっぱっていく人と、人の尾っぽになってついていく人といることを知らせ、人間として生まれたからには、できるだけ多くの人によい影響を与えることができるように努力することが、大切な生き方なのだと教えてあげてください。」(250頁)

他には、子育てのノウハウがたくさん紹介されています。
しちだアカデミーだけでなく、他の教材や書籍も多く紹介されているので、参考になることも多いと感じました。
しかしここで紹介した”一般的”なことは、そのまま大人の世界にも通用するのではないでしょうか。
学ぶことを惜しんだ結果が、今の自分を鏡で映した姿とならないように、今からでも学ぶことは誰にでもできることだと思います。

子どもの知力を伸ばす300の知恵 (PHP文庫)/七田眞

¥580
Amazon.co.jp

生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
☆クリック募金★
http://www.dff.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/
ありがとうございます
著者:道幸武久(ビジネスプロデューサー)
発行:サンマーク出版 / 2006年7月 / 単行本
ジャンル:ビジネス

『加速成功』(サンマーク出版)で著書がベスト・セラーとなった、ビジネス・プロデューサー道幸氏の第二作です。
会社の寿命は10年、ビジネスモデルが5年しかもたないと説く氏が、年収300万時代をどう生きるか指南しています。

[目次]

はじめに

第1章 「会社の寿命10年時代」がやってきた
第2章 「人生の設計図」はこうして描こう
第3章 年収が下がる前に「この手」を打とう
第4章 「自分サイズの幸福」はこうすれば見つかる
第5章 「プチ・ブランド人」という生き方を目指そう

おわりに



共感した箇所のご紹介です。
「ゴーン氏はそんなダレきった社会に、「自ら宣言したことは自らが責任をもって行い、その結果に対する責任は進退によってとる」という新たな価値観を持ち込んだのです。」(40頁)
→日産自動車をV字回復の軌道に載せた、カルロス・ゴーン氏の手法を紹介しています。

「日本のサラリーマンの多くは、転職すると給与は下がってしまいますが、その理由は次の二つに集約されます。一つは右肩上がりの給与体系のせいで「能力以上の給与を取っていたから」、もうひとつは「前の勤め先での仕事のやり方が通用しない」です。
 では、どうすればよいのか。答えは簡単です。
「会社で出世する」ことを目指すのではなく、「その道のプロになる」ことを目指せばよいのです。」(52-53頁)

「私はこれができる。できなければこういうかたちで責任をとる。ただし、できたときにはこれぐらいの報酬を約束してほしい」そういえるのがプロフェッショナルです。」(56頁)

「はっきりいってしまえば、サラリーマンをしながら片手間でとれる資格に、収入に結びつくものはない。その資格を取りさえすれば食べていけるというものは、医師と歯科医師、あとは弁護士に公認会計士ぐらいのものです。そしてこれらは、絶対に片手間では取れません。」(129頁)

「戦国時代も江戸時代も、自分の命を守る刀を自分で磨くのは、武士として当然のたしなみでした。会社の寿命10年時代に求められているのも、実は難しいことではなく、自分の職の技能は自分で磨くという、ある意味ごく当たり前の意識を日本人が取り戻すことなのです。」(171頁)

「そのために私がセミナーなどで指導しているのは、「自分の売りを二十秒間で説明する」という方法です。これを何度も何度も、表現や言葉を変えて、自分が心から同意できるものができるまで繰り返すのです。」(207頁)

「一言でいえばコミュニケーション能力とは、「伝えようとする思いの強さ」です。」(246頁)


百年に一度と称される不況の中で、道幸氏の言葉が実践できている人がどれだけいるでしょうか。
自分を「ブランド」化するという内容では、トム・ピーターズ著『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦(1)ブランド人になれ!』という本もあります。
感想としては、トム・ピーターズの著作のほうが刺激的です。
道幸氏のこの本は、20代~30代前半の若者に、今すぐお勧めしたい一冊です。


追記:本書は、読書記録(2007.5~)を取り始める前に一度読んだ本です。
2006年の10月に購入し、日本から持ち込みました。
こんな時代だからこそ、再読してのご紹介となりました。
読み直して感じたことは、カルロス・ゴーン氏の著作『ルネッサンス』を読みたくなったということです。

会社の寿命10年時代の生き方/道幸 武久

¥1,680
Amazon.co.jp

生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
☆クリック募金★
http://www.dff.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/
ありがとうございます
副題:スピード判断力をつける
著者:高井伸夫
発行:かんき出版 / 2004年12月 / 単行本
ジャンル:ビジネス、経営

弁護士としてご活躍の、高井伸夫先生によるご著書です。
社長や幹部に対する講演や指導に定評のある方とのことです。
1999年には上海に弁護士事務所を開設されたということで、本書内では、中国でのビジネスについても触れられています。


[目次]

はじめに

1章 のんびり社長に明日はない
2章 儲けるために社長が意識を変えなさい
3章 組織を壊して、儲かる組織に作り変えなさい
4章 いい人材を見抜く目を持て
5章 攻めの経営に徹して業績回復を目指せ
6章 次の一手を考えないと倒産しかねない時代
 
社長の戒め・九の言葉
1 社長はもっと優しさを表現しなさい
2 ケチな社長は嫌われる。ケチらない社長は経営に失敗する
3 社長は異世代の人脈を持て
4 社長はつねに自己評価を怠るな
5 社長は「えらい人」になりなさい
6 数々の「み」から自分の身を守れ
7 社長は心理学を学びなさい
8 愛される会社を作りなさい
9 後継者選びにはシビアな眼を持ちなさい



”3分間”と書名に銘打たれている意味には、一節が3分間で読めるということも含まれるのだそうです。
もちろん主意は、スピード判断による経営をしなさい、ということのようです。
以下、共感した箇所のご紹介です。

[経営ビジョン] お金の落ちている場所を示せ
 
「名経営者と呼ばれた社長は、みなお金の匂いを嗅ぎつける名人だった。松下グループ創業者の松下幸之助氏は、いち早く大量消費社会の到来を予測し、庶民を相手に安い家電製品を売った。また戦後、石川島播磨重工業を立て直した土光敏夫氏は国の政策と財源を意識して、通産官僚と折衝を重ねた結果、事業を成功させていった。
 いまどこにお金があり、誰がどんな商品やサービスにお金を出すのか。そんなお金の流れを嗅覚鋭く察知できたからこそ、彼らは世界的企業を育てることに成功したのだ。」(15頁)
→初っ端からお金の話で始まりました。しかしここから逃げて、格好付けていては、社長はつとまらないのですね。


[顧客の判断基準] 儲けたければ知性・感性を磨け
「知性・感性の時代は、理論だけでは動かない。「理に動く理動、知に動く知動という言葉は辞書にない。感情で人が動くという感動という言葉があるのみ」だ。」(55頁)

[社長の話し方] 社員に嫌われる六つの共通点
 ・部下に責任を押し付ける
 ・謝意を示さない
 ・語尾が不明瞭
 ・内容が抽象的である
 ・幹部社員と一般社員に同時に話す
 ・大事な情報を幹部に隠す(69頁)

[能力格差] 集団主義管理では社員はついてこない
「(では、)中国で成功している企業はどんな管理をしているのか。
 軌道に乗った工場を見学に行くと、誰かのカラー写真が飾ってあるのをひんぱんに目にする。これは社長の写真でも、毛沢東の写真でもない。じつは表彰された一般社員の写真の数々だ。」(86頁)
→中国に縁のある方なら、一度は目にされた経験があると思います。。

[ほう・れん・そう] 「おはよう、ご苦労さま」が組織を強くする
「この運動には、人間的つながりを強めるエッセンスが詰まっている。報告は、書類で情報を伝える目のコミュニケーションだ。同様に、連絡は口頭で情報を伝える口の、相談は相手の意見を聞く耳のコミュニケーションである。つまり「ほう・れん・そう」とは、目、口、耳をフルに使って相手と心を通じ合わせるための運動なのだ。」(99頁)

[ナンバー2] 右腕には異質の能力を持った人材を選べ
「成功した企業を分析すると、優秀な経営者の陰にはいつも優秀な右腕がいる。(中略)
 もちろんどの会社にも副社長や専務は存在するだろう。ただし、そんな肩書があっても、誰しもが貴重な右腕というわけではない。右腕とは、経営者のもう一つの目となり、耳となり、口となって働いてくれる存在でなければいけない。具体的に言うと、次の三つの条件を満たしてはじめて右腕と呼べるのだ。
 ・気付かなかった視点を教えてくれる
 ・悪い情報を伝えてくれる
 ・社長が言いにくいことを代わりに言ってくれる」(124-125頁)

[顧客の信頼] 信用される会社になれ
「「儲」という字は「信者」とも書く。つまり儲からない企業は、信じてくれる人がいない状態だともいえる。」(170頁)

[海外戦略] 中国に進出するなら、まずアメリカから
「中国で成功する秘訣はいろいろあるが、とくに強調したいのは、
 「中国で進出する前にアメリカで成功せよ」
 ということだ。
 中国人はアメリカに強い憧れを抱いている。日本に来る留学生も少なくないが、エリート層はほとんどアメリカに留学するし、アメリカの文化についてもよく知っている。」(212頁)
→なるほどと思いました。ぼく自身、中国人のアメリカへの憧れと、アメリカ留学の事情については、学生時のアジア諸国の留学生との交流の時から知っていました。


社長向けに書かれた指南書ですが、各分野で活躍されるリーダーが読んでもしっかり理解・実践できる内容でした。
個人的には、思想・考え方の異なる部分もありましたが、それはまだ自分が若く、社長の立場ではないからかもしれません。
しかし、ビジネスの世界は常に移り変わっており、2004年発行の書籍とは乖離する部分も存在することでしょう。
”社長の戒め・九の言葉”は敢えて詳しいご紹介を避けました。ご自分で手に取られることをお勧めします。
社長という立場に在る方なら、一読の価値が充分にあるでしょう。

追記:本書は2007年5月に一度読みましたが、今回再読してのご紹介となりました。

3分間社長塾―スピード判断力をつける/高井 伸夫

¥1,470
Amazon.co.jp

生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
☆クリック募金★
http://www.dff.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/
ありがとうございます