今回、大阪へ行って改めて関西人のお笑い人種たる一面を垣間見ることとなりました。
電車で難波に着き、早目のお昼ご飯を食べようと、お店を物色してたんですが、綿密なプランも無いままだったので行き当たりばったりの小ギレイな定食屋さんに入りました。迷ってしまうくらいいろんな定食があってお豆腐の和風ハンバーグみたいなのを注文し待っていると、新たなお客が入ってきたようで、3歳ぐらいの子供を連れた20代と思われる若い夫婦が自分と背中合わせのボックス席に座りました。
このお父さんのファッションを見てまず"オッ"となったんですが、身長は180cmを確実に越しているガタイのがっちりしたタイプになぜか上下の服が小さく、ズボンなんて足首が見えるほど短いんです。このオリジナリティ溢れる姿にタダ者じゃないオーラが出てたんですが、座席に座るや否や、
男の子が何を指して言ってるのかは分からなかったんですが、さかんに、
「みみぃー みみぃー みみぃ~」
と言っていると、
すかさず、お父さんが
「おまえは セミ かっ!!」
と、軽いジャブが飛びました。
多分、子供は耳のことを言ってたんだと思いますが、
お父さんのツッコミに背中合わせにいながら早くもヒクヒクしそうになりました。
そして、その後も親子漫才は続き、
「お父さん水飲まれんへんやんかっ!!」
「そのコップは持って帰られへんからっ!!」
と。
いったいどんな状況なんだろうと思わせるボケとツッコミの応酬。
お昼ご飯は美味しかったんですが、ほとんど、親子の一挙手一投足が気になって気になって味わうのはそっちのけで、耳はダンボ状態、思わず、
”振り向いて一部始終、見てみてぇ~~~”
と叫びたいほどフラストレーションの溜まる昼食のひと時でした。
次の日のお昼。
この日はミュージカルを観劇するために、お昼ご飯を食べる時間が少ししかなく、阪神百貨店の地下の立ち食いコーナーで軽く食事をすることにしました。
オムライスが美味しそうだったので、デミグラスのオムライスを頼んだと所、その場で作ってくれるにもかかわらず、30秒ぐらいの早業でマクドナルドや吉野家顔負けの速さで出来が上がり、速さに反比例して結構美味しかったです。
当然ですが、立ち食いなので、備え付けの台の上に置いてたくさんの人が台を囲むように立って食べます。
自分が食べていると程なくして対面にカップルがやってきたようでした。
特に顔も上げず、カップルの顔も食べ物も見なかったんですが、
しきりに彼女が彼氏に、
「たこ焼き 食べてなぁ」
と自分のたこ焼きを勧めていたところで、耳が会話をキャッチしはじめました。
「わたしな すごい たこ焼き 好きやねん」
「わたしな たこ焼き 3個は食べたいねん」
「たこ焼き 食べてなぁ」
こんな会話を聞いてたまらず、ちょこっと顔を上げるとそのカップルは20歳前後で、彼氏はヤセで彼女はポッチャリのいかにも食べるのが好きそうな柳原加奈子ちゃんタイプの子でした。
で、台の上を見るとたこ焼きとイカ焼きを並べ交互にパクパク。
この状況を見て口に含んでいたオムライスを吹きそうになりました。
"あんた食べ過ぎやで しかもおんなじ粉モノやし そりゃあ たこ焼き 勧めるわな けど3個は死守するんやな"と思わずツッコミたくなりました。
それから彼女は間髪いれずに彼氏に
「石川五右衛門って実在の人物って知っとったぁ」
「テレビでやっとったよ」
「わたしなぁ 石川五右衛門ってルパンが先や思うとった」
「びっくりしたわぁ」
彼女はおしゃべりタイプで彼氏は寡黙タイプのようでした。
そして、大人しい彼氏は優しく微笑みながら彼女を温かい心で包んでいるようでした。なんとも慎ましく微笑ましい2人。もっとこの2人の会話を聞いていたかったのですが、時間も無くなり泣く泣く立ち食いコーナーを後にしたのでした。
やっぱり大阪、関西は"笑い"のルツボです。
ちょっとの時間にこんな笑かしてくるんやから、
関西の芸人のネタが尽きないのが分かる気がしました。