不登校はなぜ原因が分からないのか?古山明男先生講演会 | ささいなことにも動揺し、人一倍敏感で繊細な子(HSC)の幸せ子育てレッスン

ささいなことにも動揺し、人一倍敏感で繊細な子(HSC)の幸せ子育てレッスン

育てにくい子にはわけがある!
傷つきやすく感受性の強い個性を持った子が、
敏感な自分と上手に付き合う方法を知り、
その子らしさを輝かせて笑顔で過ごせるようになる子育てのコツをお伝えします。

NHKスペシャル「学校の未来 不登校30万人から考える」にも出演されていた古山明男先生の講演会

「不登校はなぜ原因が分からないのか?

~学校教育とこども達の育ちを見つめ直そう~

に参加しました。

 

 



古山先生は、今のように
不登校が社会問題となるよりもずっと前
40年以上も前から
「なぜ不登校が起こるのか?」
ということを、
制度の面からも心理の面からも
ずっと研究されてきた方です。

 

 

ご自身で私塾を立ち上げたりして、
不登校と呼ばれる子どもたちと、
その親御さんたちと接してこられました。

 
 

 

 

 

 

 

当日の私のメモ書きから、古山先生のお話をシェアしますね。

 

 

 

 

不登校の子どもの特徴

 

1,無表情・無反応

 

2,朝起きられない・頭痛・腹痛

(昼過ぎになると痛みは消える

→学校がストレスであることの証拠)

 

3,ゲームしかしなくなる

(お風呂も入らない、歯磨きしない

家族と一緒ではなく一人で食事をする)

 

4,本人も理由が分からない

(不登校が解消する頃になってやっと理由が分かる。

小中学生はそもそも不満が言葉になっていない。

高校生くらいになると言語化できるようになる。)

 

5,人と会うことを極端に怖がる

 

 

 

↓おススメの本

 

 

 

 

 

 

 

 

ポリヴェーガル理論

 

・自律神経は常に安全か危険かにアンテナを張っている

・逃げられない大きな危険→シャットダウン(凍りつき)

・社会的関与システムの停止

(しゃべる・聞く・顔の表情→無表情・無反応・しゃべらない)

 

・いまだに不登校が甘え、わがままの次元で捉えられていて、トラウマの次元で捉えられていない

・ポリヴェーガル理論の登場によって相当な理解が進むはず

 

 

 

 

学校に合わないマイノリティー

 

・逃げるもならず闘うもならず

現実の環境が合わなければ、野生動物なら逃げるはず。

でも日本の子どもたちは教室から逃げられない

 

・自律神経のブレーカーが落ちる

→仮死状態→登校不能/学習不能(考えがまとまらない)

 

・ノンバイオレント・エデュケーションを提唱

・学校から逃げ出せるように

・民主主義で学校から逃げ出せない日本はひどい国

 

 

 

 

対応策

 

・急性期

神経系の問題として捉える

子どもを保護する・しっかり休養させる

学校のこと・将来のことを持ち出さない

「学校へ行かないと将来破滅する」という親の呪縛・洗脳を解く

 

・「退屈だ、つまらない」と言い出すのが分水嶺

この時期からフリースクールなどのアンテナを張りだす

 

・居心地の良さ、安心の確保を自律神経に働きかける

 

 

 

 

低学年は引きこもれない

 

・小学校低学年は引きこもれない。母親にすがりついている。

(お母さんが仕事に行けない、買い物にも行けない

仕事をやめる母親もたくさんいる)

 

・恐怖と不安に襲われている

 

・「親離れできていない」は間違い

 

 

 

ポリヴェーガル理論の応用

 

・回復も諸機能が連動する

・居心地の良さ、仲間

・楽しいこと、熱中

・芸術、自然

 

 

 

 

 

勉強らしい勉強は10代後半

 

・意味のある教科書勉強は、平均的に高校生くらいから可能になる(個人差はある)

 

・高校卒業程度認定試験はありがたいセーフティーネット

 

 

 

 

 

回復期

 

・「退屈だ、つまらない」と言い出す

 

・外に出る手配が可能になる。ただし焦りは禁物

 

・まだらの雪解け状態

 

・学校に戻るのは順位が遅いのが相場

(学校恐怖が原因で不登校になっているので最後になっても仕方ない)

 

 

 

 

不登校は育て方が悪いの?
母親に原因がある説がつらい!

 

家庭が原因で不登校になるのであれば、子どもは帰宅拒否になるはず。

学校に行きたくないということは、学校に原因がある。

社会問題になるほどの不登校に悩まされている国は日本だけ。

他の先進国は、自分たちで学校をつくる自由が認められている。

 

 

 

 

****《ここまで》****

 

 



古山先生の講演の中では
現在の不登校の子どもたちは
不安に駆られて緊張状態である子どもが
たくさんいるという観点から
「自律神経の仕組み」や
「ポリヴェーガル理論」についても
たくさんお話してくださいました。



 

人間の心と身体、自律神経についての正しい理解

子どもへの深い愛情を持つ古山先生の存在が

本当に心強いです!!

 

 

不登校は甘えだ、わがままだ

親離れができていないというような

世間の声や批判に負けないためには

親の方も正しい理解を持つことが

自分と子どもを守ってくれる

大きな盾になりえます。

 

 

 


まずは、からだで安心・安全を
感じられることが、
何よりも最優先です!
 

 

 

自律神経の仕組み

ポリヴェーガル理論について

学びたい方はこちら

 

 

 

 

 

 

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