十数年前、

 

父が亡くなる前日に

 

偶然に実家に行ったとき、

 

3.4歳頃、

 

僕が寝て起きると、

 

父と母に 僕のマントを探してと言われて 困ったことがあったと。

 

ここ数日、ずうっと、君の夢を見る、

 

そうなると必然的に、

 

君の後ろ姿に似ている女性をみると

 

振り返ってしまう。

 

 

意地悪なものだ、

 

みたいと思っていたあの頃、みれなかったのに

 

みても良いのだけど、

 

夢のつづきがあるのだったら。

 

きっと、マントをみつけ マントをはおり、

 

君のところに飛んでいくことだろう、

 

でも、君はみつからず、僕はどうするのだろう。

 

そう考えると、夢を見るのは   。

 

夢を重ねると 君と逢いたいと思う気持ちが強くなり、

 

つづき を みたいと思ってしまう。

 

 

 

ここ数日、

 

いけないことだと思いながらも、

 

君の部屋の窓を 見上げている。

 

見上げてしまった。

 

もう二度と見ないと思っていたのに、

 

あの夏の思い出だけは、特別なのだろうか、

 

夏だけではないが、僕の人生においてはほんの短い時間だっかもしれないが、

 

とても長く、重要に感じられる。

 

 

部屋の灯りはもちろん、カーテンの隙間から見えてくる。

 

今は、どのような人が住んでいるのだろう、

 

君より幸せであってくれと ただ、願うだけだ。

 

窓を見上げても何も良いことはないのに、

 

見上げてはいけないと、      だろうか。

 

 

また、今年も 白夜が やってきた。

 

9年前と似たような白夜のような気がした。

 

9年前か、おっと、君も30歳をすぎたんだ。

 

僕が君との距離、仕事の距離を保たなかったから、

 

何年も 白夜が続いた。

 

これからも、

 

たとえどうであろうと、寒い風であろうと 暖かい風であろうと

 

近づきすぎてもいけない、遠すぎてもいけない、

 

僕は、この距離を 保つことが一番良いことだと思っている、

 

遠くなれば、薄らぎ、寂しくなる

 

近づきすぎれば、熱くなるが壊れてしまう、

 

それが 一番良いのだと思う。

 

 

君にきちんと報告していなかった、

 

いろいろあってね、

 

僕は この一年半、極夜をすごしていた、

 

ああ、仕事の事ね、

 

このまま、極夜を過ごしても良いと思っていた、

 

それが、 月の光で 生きている 僕だからね。

 

 

 

先月の末、黒塗りの見覚えのない車が

 

家の前に停まっていた。

 

近づいたら、懐かしい声で呼ばれた

 

『月光さん、表の世界にぼちぼち、戻ろうよって、助けてくれ』と、

 

戻ってこいと言われても戻らないが、

 

助けてくれと言われるとね。

 

 

と云うことで、

 

白夜にも極夜にもしたくないと思っているが、

 

どうなるんだろう。

 

また、夜が動き始めてしまった。