窓から
陽が暮れるには
まだ少し余裕があるような空を
そして
この街の
今の時期には珍しい
降り続ける雨を眺めながら
心は寂しいような
安堵のような。
『私、結婚します』
「うん、おめでとう」
おめでとうと 言ったことを
何故、駄目だと言わなかったと
心の奥で
少し後悔していた。
僕は、夢の中で
そう考えていた。
夢と現実が絡み合った
複雑な
二重、三重構造。
AYA君が、
20代最後の年を迎えようとしているのかと。
いまさらながらに気付いた。
僕の中では
君はいつまでも 22歳
僕は記憶の中でも君のことを
縛っていたのかもしれないと 思った。

