3月11日という日に
彼があの場所で滑る
意味
行き場のない、哀しさ
ぽっかりと空いたままの、心
忘れることのできない、記憶・・
12年前の今日
彼の見た満天の星空と
当時、ご遺体の安置所として
使われていた、この場所
そっと
ゆっくりと
手のひらの温もりを
伝えるように
氷に手を当てる
祈りを
鎮魂を
決意を
希望を
光を
そしてあの日の星空へ
送り出すような
見ててくださいね
今日は
あなたたちのための
今日でもあるのだから、と
私たちの目は、光は
あの日の星空と同じだと言ってくれる
でも今日は
この地に「いた」人たちと
そして今「いる」人たちと
共に、前へ
ノッテステラータの
大きなコンセプト
どうか、忘れないで
うん、忘れないよ
君がいつも、教えてくれるから
だけじゃないよ
君のあの日と
私のあの日
そして誰かのあの日
それぞれの「あの日」は
忘れられる記憶では
決してない
それぞれが
「あの日」を想い
祈りを捧げる
今日はそういう日
そんな日に
君が、この地で
祈りの舞を舞う
大丈夫
泣かないで
それはかならず
「いた」人にも
「いる」人にも
ちゃんと届いているはずだから
共に、前へ
確かに私は今夜
見たこともない、星空を見ました
それは
希望の光
なんだよね
ありがとう
勇気を持って
滑ってくれて
君だから、できた
GIFTとは違う
誰かのための
ノッテステラータ
心に
しみしみと
しみています
3度目の仙台は
汗ばむほどの暖かさ
確か12年前は、小雪が舞っていたとか
抜けるような
仙台の空は
やっぱり健在でした
またね
仙台
ばいばい