週末の京都行き、メインの目的は能鑑賞でしたが、合わせて、こちらの楽しそうな展覧会にも開演前に寄りました。
山水會25周年記念展覧会 お菓子はいつでもたのしい vol.2
山水會は複数の和菓子屋さんが交流や研鑽などを目的に集った会で、今年で創立25 年であることを記念しての記念の展覧会を開催されたのだそう。
会場は京都文化博物館 別館
企画内容 ・お菓子の展示
1.個人作品 12作品 共通のテーマ「道」で各会員がお菓子でその世界を表現いたします
2.菓子暦 12作品 12か月の歳時記のお菓子を各会員がそれぞれ作ります
3.各店舗紹介 12店
4.菓銘を持つ生菓子(登録無形文化財)
どれも綺麗で美しくて、かつ、おいしそうで眺めていると食べたくなってお腹がすいて困りました。
羊羹が山のように積まれていたり。
伝統的そうな、お店のデザイン集にあるようなものから。
「走れメロス」をテーマとした、なんていうコンテンポラリーな和菓子もありました。
絵の様に美しい。
テーマ「あゆむ」のお饅頭。
中でも一番良いなあと思ったのは四季の季節のお菓子コーナー。
1月は、花びら餅。花びら餅は透ける赤の色も綺麗で、少しショッパイ味も好きで、お正月を楽しみにしてくるお菓子です。
2月は節分。鬼とお福と梅の干菓子。私のイメージだと炒り豆と豆大福です。
3月は桃の節句 ひちぎり。ひちぎりは、あまり岐阜では見かけないです。好きなのですが。桃の節句というと、雛あられかな。
4月はやすらい祭で「やすらい」。やすらい祭は京都の三奇祭の一つだそうですが、初めて聴く、知る祭りです。疫病を鎮めるための祭りらしい。オレンジのお菓子は椿なのだろうか?花傘なのだろうか?
5月 賀茂祭。下鴨神社、上賀茂神社で行われる「葵祭」が意匠ということか。どちらのお菓子も色合いがとても美しく、今回の中で最も欲しいお菓子の一つ。食べるのがもったいないほど。
6月 氷室の露(水無月)。大好き。これも岐阜では、あまり見かけない。今回、お土産に買って帰りました。
7月 土用。七月といえば、解説文にもあるように、七夕、祇園祭がイメージされると思うのですが、こちらは土用の入りに無病息災を願って食べられる土用のあんころ餅なのだそう。
8月。夏らしいうちわのお菓子。
9月 夜長 これまた月にススキ、桔梗と美しいあしらえ。素敵。
10月 ハロウィン。月見とかがイメージされますが(9月とかぶるか)、まさかのハロウィンでした。
11月 白雪香 報恩講(親鸞聖人の命日)に供えられる落雁だそう。
12月 陣太鼓 忠臣蔵の討ち入りの陣太鼓。
歩きくたびれたら喫茶。
展覧会の後は京都観世会館へ。終演後、近くにある和菓子屋「御菓子司 平安殿」に「水無月」があるという張り紙を見て入店。
白外郎のものは売り切れで、黒糖を買って帰りました。美味しい。
もう一つのお土産、京都駅地下街の伊勢丹で、期間限定で山水會の展覧会に合わせて、和菓子を売っていると聞いて、帰る前に探しに寄り、生和菓子と12の店が一緒に協同して作ったという干菓子の詰め合わせです。展覧会でお茶と一緒に出たもの。味も色々で、帰宅後、選んで分け合って楽しく美味しく、お茶しました。