今日は、名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)の第522回定期演奏会 〈チェコ人の喜怒哀楽/スメタナ生誕200年記念〉 を聴きに愛知県芸術劇場コンサートホールへ。
出演
小林研一郎(指揮/名フィル桂冠指揮者)
プログラム
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』
第1曲 ヴィシェフラト(高い城)
第2曲 ヴルタヴァ(モルダウ)
第3曲 シャールカ
第4曲 ボヘミアの森と草原から
第5曲 ターボル
第6曲 プラニーク
アンコール
マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲
4月から名フィルの定演も新しいテーマでスタート、今年度のテーマは「喜怒哀楽」だそう。そのスタート公演が、コバケン、小林研一郎の指揮、そのうえプログラムがスメタナの「わが祖国」。いつも、名フィルのコバケンスペシャルが超満員なので当然ですが、今日の名フィル定演もチケット完売でした。
スメタナの「わが祖国」から「ヴルタヴァ(モルダウ)」は大好きな曲で、プログラムに入っていると聴きに行きたくなる曲。それは私だけではないらしく、これをやると客が入るとも以前読んだクラシック音楽の本に書かれていました。
しかし連作交響詩の第1曲から第6曲まで通しで聴いたのは初めてかもしれません。以前に聴いたことがあるのは、プラハ放送交響楽団の「わが祖国」から 《高い城》《モルダウ》《ターボル》《ブラニーク》。この時はドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」もあって、私にとって夢のような演奏会でした。
今回、プログラムに各曲の解説が掲載されていて、とてもわかりやすく、読んだことを記憶にとどめつつ演奏を聴いて、様々な楽器の音色が生み出す音、それらが重なりあいからみあってできる音に、すっかり心も体もゆだねつつ演奏を聴きました。
なんだか、名フィルってこんなにカッコよかったっけ、というカッコ良さと想いがつたわる、素敵な演奏でした。特に弦楽器がさすがの音色だったのですが、ホルンもトランペットも、パーカッションも、すべての楽器が、演奏が、音色が素敵でした。
コバケンさんの指揮は情緒的。始まってすぐ、指揮をふるというより、会場客席に向かって指さすようなポーズで、楽団に合図を出したり、時に感極まってらっしゃるような様子だったり。途中で、パッと音を止める演出もあり、個性的で感情に訴えてくるものを感じました。
演奏後は、拍手にお礼を言われ、4月末に退団される楽団の方への花束が渡され、アンコールへ。
これまた私の大好きな曲、マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」、これもまた素晴らしかった!
このまま終わるかと思いきや、コバケンさんが名フィルを「献身的」と、とても褒めてくださり、本プログラムの最後の50秒ほどを振り返ってみましょうと言われ、極小の演奏会とあいなり、また大拍手を送りました。「カヴァレリア・ルスティカーナ」で、しんみりと終わるかと思ったのですが、観客席がニコニコの楽しさで終わり、客席から「ブラボー」の声も、何度もかかっていました。素晴らしい演奏のうえに、楽しかったです。
〈第522回定期演奏会〉、2日目も終演です! 昨日と今日、いっぱいのお客さまにご来場いただき、心からお礼申し上げます! 桂冠指揮者=小林研一郎の十八番、生誕200年を迎えたスメタナの『わが祖国』、いかがでしたでしょう? ご感想の投稿を、ぜひ!
— 名古屋フィルハーモニー交響楽団 (@nagoyaphil) April 20, 2024
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