プラハ放送交響楽団 | 翡翠のブログ

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台風の影響か、昨日から風が強め。昨日は子どもの学校は早めに帰宅となり、今日は休みなので子どもは楽しそうです。夜になってだいぶ雨脚が強くなってきました。

平日ですが、どうしても聴きに行きたいプログラムがあり、仕事帰りに行ってきました。

 

プラハ放送交響楽団

 

指揮:オンドレイ・レナルト
プログラム:
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」から
 《高い城》《モルダウ》《ターボル》《ブラニーク》
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」op.95

 

アンコール:

ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集より15番 OP.72-7

 

スメタナの「モルダウ」もドヴォルザークの「新世界より」も、とっても好き。これらの曲を、チェコ・プラハのオーケストラで聴けるという嬉しいプログラムで、とても楽しみでした。

 

「わが祖国」は、「モルダウ」は良く聴くのですが、それ以外の楽章は聴いたことがなく、今回多分初めてかな。楽曲全体は、モルダウのような曲想ばかりではなく、明るい楽しい場面も想い浮かぶバラエティある構成でした。でもやはり「モルダウ」が好きかな。ヴァイオリンもチェロも、甘やかで艶やかで、懐かしく少し寂しげなボヘミア地方への郷愁を感じさせる美しい弦の響きでした。

中学のころの合唱で歌って以来、ずっと好きです。当時合唱で歌った曲たちはどれも好きなので、出会えて良かった。今日、コンサートに行くにあたって子どもも学校で習ったりしているのかな?と思い「この曲、知っている?」と聴いたら、「知ってる。母さんが良く歌っているやつ」と。え、そう?そんなに鼻歌で歌ったりしているか?気がつきませんでした。

 

休憩の後は「新世界より」。これも何度も聴いた曲ですが、とても好き。好きな曲でも、好きな楽章、普通な楽章があったりすることが多いのですが、この曲は4楽章全てが好きなのです。期待して耳を澄ませた曲は、期待通りの素晴らしい音色でした。

弦楽器の音色も美しかったですし、オーボエやフルートの音色も美しかった。2楽章のオーボエの旋律はジーンときます。美しくも華やかな金管楽器は歌うように迫ってくる感じ。特にホルンの音が良かった。曲が良いのか、楽団が良いのか、どちらも良いのか。私はまだまだ、そんなに聴いた経験が不足しているので、上手く感想を言葉にできないのですが、何度聞いても目を閉じて聴き惚れてしまう素晴らしい曲でした。もし宇宙旅行時に音楽を1曲だけ持っていけるなら、この曲も候補です。

 

指揮者の方はすこしゆったりめ、ゆっくりめの曲進行で、パートへも表情豊かに指示を出していらっしゃいました。一方で曲と曲の間は短めで、2楽章、3楽章、4楽章はつながるくらいの間隔でした。

アンコールもでていらしたと思ったら、拍手がなりやむかいなかくらいの早さで演奏が始まり、勢いのある楽しい曲でした。

もう一つ、チェロのパートリーダー(首席奏者)の男性、カッコよかったなあ。そうでなくとも、チェロを弾く方とコントラバスを弾く方は、私の中で何割か増しにカッコよくみえるのですが、キャー、と心の中で歓声を上げていました。