名古屋市科学館 「海」展 | 翡翠のブログ

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もうすぐ春休みも終わり、今日は名古屋市科学館の「海」展へ。

 

小さなころは兄弟二人とも、よく連れて行っていました。恐竜や化石もよく行きましたが、そこまで好きではない様子、実は私もですが。化学や物理の実験、鉱石系が好きっぽいかな。今も長期休暇時は、次男坊は比較的、科学館、博物館は好きで付き合ってくれる方。

 

今回、面白かったものは、第1章「海と生命の始まり」コーナー。小惑星リュウグウのサンプル。実物で小惑星から持ち替えられたもの。米粒より小さいくらいのサイズでしたが、得られた試料から太陽系の惑星の起源、水の起源など様々なことが研究されているのだそう。

 

それから石英の中に閉じ込められていた24億年前の海水というのも面白かったです。水は無くなってしまっておらず、海水中の気泡がブラウン運動で動いているのが観察されるのだそう。ちょっと感動的。

 

またストロマトライトという層状の化石も展示されていたのですが、これは20億年前に、光合成を行って、それまでほぼ無酸素だった大気中に酸素を生み出したシアノバクテリアの活動による堆積物なのだそう。この層の状態からは当時の日、年の周期などを知ることもできるのだそう。

 

第2章 海と生き物のつながりコーナーには、海洋生物の実物標本や模型などが展示され、海底のプレートや火山などの地学現象、海水循環現象、クジラの潜る・浮かぶなどの垂直運動「ホエールポンプ」が海にもたらす効果などが見られるようになっていました。

 

 

わかりやすく解説されているとは思うのですが、ただ名古屋には名古屋水族館という素晴らしい水族館があるので・・・、やっぱり実際の生き物を水族館で観たいかなという気持ちも否めませんでした。しかし実物では伝えきれない部分、海という生態系自体をわかりやすく伝えてくれる展示とは思います。

 

第3章 海のめぐみ コーナーでは、大昔から人が海からの恵みを受け取ってきたこと、人と海のつながりが感じられて面白い楽しいコーナーでした。

 

海路を利用して遠くの黒曜石や素材を手にいれたらしいこととか、貝を資源として身は食料に、貝殻は加工して利用したこととか。

 

 

そして現代の海洋資源の利用や調査が北極圏、深海に及んでいることなど。シロクマのニットを着ていったのでフォトコーナーで撮影。

 

しかし同時に人が海を汚染していることも現代の大問題として、第4章 海との共存、そして未来へ コーナーでは、クジラやウミガメの体内から見つかったプラスチックごみなども展示されていました。人が人の首を最終的には締めている現状です。