信長展 | 翡翠のブログ

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今日は岐阜市歴史博物館で開催されている「Gifu信長展」に行って来ました。

 

「もてなし人信長!?知られざる素顔」というサブテーマで、ポルトガルからルイス・フロイス書簡写(ポルトガル国立図書館蔵)が日本初出展されています。

 

「織田信長は永禄10年(1567)稲葉山城に入城を果たし、岐阜の地名を使用しはじめ、天正4年(1576)に安土へと移るまで岐阜を本拠としました。この間、「天下布武」印の使用、楽市楽座、鉄炮を駆使した長篠の戦いなど、信長を歴史上印象付ける施策をおこなっています。岐阜入城・岐阜命名450年を記念して特別展を開催いたします。」(展覧会案内)というものです。

 

バスの一日乗車券も使用。デザインが信長450記念仕様です。

 

今日行くことにしたのは記念イベントの「子どもわくわくゼミナール『信長の生きた世界ー自分のお気に入りの見つけようー』」を申し込んでいたから。今回の信長展にちなんでは、大人向けの講演会も開講されていて聴講したいものもたくさんあったのですが、どれも残念ながら都合が合わず、唯一行けたのがこのイベント。先日の徳川美術館にも一緒に行って予習もばっちりの次男坊と参加しました。

 

学芸員の先生からの最初のお題は、一番のお気に入りの一つ見つけよう。早速展示を観て回り、次男坊の選んだのは「松鳩図扇 狩野永徳筆 伝織田信長所持 1握」真宗大谷派名古屋別院蔵。

 

ゼミ室に戻って各自の選んだお気に入りを発表すると、では絵に描いてみましょうと指示が。さらに、その絵を見つつ先生から質問が。次男坊にも「鳩、何羽いた?」「扇の骨の色は何色だった?」と。一緒に観たはずの私もわからず。さらに先生から「展示品には、他の狩野派の絵があります。色など比べてみましょう」「信長、信玄、勝頼など扇を持っている人の絵が他にもあります。比べてみましょう」というお題が。

こんな感じで、他のものを選んだ子ども達にも、各々にお題が2つずつ与えられます。金箔瓦を選んだ子には「瓦のどこが金色か、模様の部分は金色か」「建物の絵が色々あるが、絵に描かれた建物の屋根はどんなか」。長篠合戦屏風を選んだ子には「2枚の屏風には違いがあるがどこが違うか」「展示されている実際の鎧と描かれている鎧はどこが違うか」などと。先生、すごい!

お題をもらったので、そこを特に気を付けて展示を探し調べて。それらを最後にゼミ室に戻って発表して終わりました。問題意識を持って見ると、いつものボーっと眺めて回って終わりの観方とは全然違います。面白かった。

 

セミナーが終わってからは、もう一度展示室に入って、今度は他の子がもらっていたお題をゆっくりじっくり観て回りました。次男坊が特にじっくり探っていたのは長篠合戦屏風図。確かに、家康の描かれ方が違ったり(江戸後期に描かれたものは、家康が神格化されていて、あらわには描かれてていない)、片方にしか描かれていない武将がいたり、間を流れる川の描き方も違ったり。先日の徳川美術館にも長篠合戦図屏風はあったのですが、あれはもっとはっきりあらわに家康が描かれていた気がするのですがどうだったろう、見比べてみたい。

他に、「太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光」(織田信長の佩刀であったが、本能寺の変の際に明智光秀が安土城より奪い、家老津田遠江守重久に渡り、のち前田利長、五代将軍綱吉へと移り、さらに、宝来六年(一七〇九)に六代将軍家宣より四代吉通が拝領した)や、「虎図 伝 牧谿筆」(いずれも徳川美術館像)にも惹かれました。

 

こちらは撮影可のコーナー。先日の「ポルトガルのワインや料理を楽しむ夕べ」のレクチャーで紹介された、リスボンで行われた万国博覧会のポルトガル館で公開されたという動画も鑑賞できました。