今日は、「ポルトガルのワインや料理を楽しむ夕べ」で、美味しい料理とワインを楽しんできました。
今年は、織田信長公岐阜入城/命名450年記念の年だそうで、このイベントも協賛事業のようです。「450年の時を経て、信長公が残してくれた岐阜で、ポルトガルのワインや料理を楽しむ夕べ」として、「時:450年前と今、人:織田信長とルイスフロイス、場所:岐阜とポルトガル」をキーワードとして組み合わせたイベントだそうです。
ポルトガルは、ヨーロッパ人がはじめて日本に訪れた国で、日本の食文化において、重要な役割を果たし、てんぷら、カステラ、コンペイトウなど、今の日本の食文化にとても根付いているのだそうです。
岐阜市内を散策したり、ポルトガルの魅力やポルトガルの食文化についてのレクチャーを聴講したり、ポルトガルの料理やワインなどの食文化を体感したりという複合イベント、最後には長良川鵜飼いも岸から観覧しようという盛りだくさんな内容でした。
市内の散策はバス一日乗車券を使って、各自で自由にとのことで乗車券がセットになっていましたが、今日は仕事の休めない私は別の日に散策をする予定です。でもワインは楽しみたいので、往復は長男坊に送り迎えしてもらいました。
最初はレクチャー聴講。
①「ポルトガルは人を魅了してやまない国」
講師:ポルトガル大使館 補佐官/通訳 日置 圭一さん
ポルトガルでは日本との初めての出会いを大変重要に思っていて、信長とフロイスの出会いの場面の切手や硬貨も作られているのだそう。さらに万国博のポルトガル館で上映されたポルトガル紹介のビデオも見せてもらえたのですが、このビデオにも日本訪問や信長との出会いなどの場面がたくさん散りばめられていて、そこに描かれる日本の姿、日本人の姿はとても素敵で、敬意を感じられて嬉しい驚きでした。こちらのビデオは天皇陛下ご夫妻もご覧になって驚かれておられたそう。
②「日本人にとってもなじみやすいポルトガルの食文化」
講師:メルカド・ポルトガル バイヤー 毛利 宏乃さん
ポルトガルの人は食べることが大好きとのことで、紹介されるお肉料理も魚料理もどれも美味しそう!!「信長のシェフ」にも登場したバカリャウ(干し鱈)も紹介されていました。ポルトガルでは米も人気で1人当たり年15kgほども食べるそう。もちろん日本人の55.8kgよりは少ないですが、ヨーロッパでは1番。またワインの消費量も、1人当たり年54リットルとフランスよりイタリアよりも多いのだそう。レクチャーのスライドを観ていたら、そろそろお腹がすきました。
③ポルトガルの工芸 金銀細工フィリグラーナの紹介
こちらは元々のプログラムには載っていなかったのですが、フィリグラーナという細い金糸、銀糸を編んだ美しいジュエリーが紹介されました。全て手作業で、猛烈に細かく精緻な作業。販売も行われて、展示されているのを拝見しましたが、できあがったジュエリーは光が当たるとキラキラ繊細に光って素晴らしく美しかったです。
その後、お楽しみのポルトガル食文化体験。窓からの景色も美しい。
フレンチのシェフが、ポルトガル料理をボックスにつめて用意したもの。
ジャガイモとアサリの下には大きな豚肉の煮込み。ご飯はタコライス。
パンに鰯がドンと乗っているのが斬新。左下は鱈のコロッケ。
エッグタルト
折角なのでワインは色々楽しみたいのですが、私はあまりアルコールに強くないので何杯も飲む自信がなく、二人で別のワインをお願いして、さっと交換して両方飲み比べたりしました。
夏にぴったりのポルトガル白ワイン「ヴィア・ラティーナ ヴィーニョ・ヴェルテ」。柑橘系のさわやかな香りの微発泡ワインで軽めのアルコール度数だそう。サラッと軽くフレッシュ。スイスイ飲める感じです。それとロゼワイン「ノルテ・ロゼ ビーニョ・ヴェルテ」。こちらもスッキリ。
お代わりは赤で「アズレージョ・ティント」、フレッシュで渋みがなく、フルボディの赤が苦手目な私にも美味しい。それと、《ケヴェド》トウニー ポートワイン。見た目は赤ワインとそっくりですが、黒砂糖入りの梅酒のように甘い。でもアルコール度数は普通のワインの1.5~2倍ほどもあるのだそう。うっかり飲み過ぎると危険ですね。
他にゆかりの食材、ジュエリーの紹介、試食コーナーなどもあり、お土産にエッグタルトと善光寺の金平糖を買いました。
最後はプロムナードに出て、鵜飼の総がらみを楽しむ予定だったのですが、残念ながら本日は鵜飼は中止。雨は朝のうちに降ったけれど、そこまで強くなかったうえにあがったので、あるかな?と期待したのですが、増水していたのかもしれません(鵜飼は雨では基本的に中止になりませんが、増水等で危険な場合は中止になります)。
でも、お楽しみ満載の楽しい美味しいイベントでした。
山の上に光っているのは金華山の岐阜城。
長良川の水面と遠くの街の灯り。