たしか石川啄木の詩に
たはむれに母を背負ひてそのあまり
軽きに泣きて三歩歩まず
というのがあった。
わが家ではそれがいつの間にか変形して
何かがあまりに○○なときに
「あまりの○○さに三歩歩まず」
と言う。
とにかく歩んでないのはあってる。
これは私たち夫婦がまだ二人でいた頃に始まって、子どもができても言っている。子どもらはなぜお父さんとお母さんが「三歩歩けない」のかわかっていなかったので、ある時、この言い回しの由来を説明した。だから今は彼らも、私が固い瓶の蓋が開かないときに
「くー。あまりの固さに三歩歩まずやわぁ」
と顔を赤くしてる理由はわかっている。
うちにはこういう決まったギャグみたいなのがいくつもあって、どれもこれもバカらしい。
「わが家」語とも言えるこれらお決まりの言葉の遊びは私たちから子どもたちに直伝されているものも多い。
変な家族。
きっとどのおうちでも、それぞれに可笑しいことがあると思う。
ずっと一緒に生きているんだから。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily


