スポーツ大好きの夫とスポーツにとんと疎い私は、スポーツニュースがかかっていても、なかなか共通の話題がない。夫が、そのスポーツのストレートど真ん中な観賞の仕方をしている横で、私は些末なというか、周辺的なことばかり気になる。「この人の名前変わってるな」とか「卓球って叫ばなあかんの?」とか。
以前、スキーを見ている夫に
「ラージヒルとダウンヒルってどっちが飛ぶヤツ?」と聞いてあきれられたことがある。
「どっちもラージなヒルをダウンするやん」
と言ったら、彼はあきれるを通り越して怒ってしまった。私は悪気なく知らないだけなのに。(前回のふくふく家族の「スポーツの質問」はこちら→
http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily/12/)
でもこの間ラグビーのワールドカップがあって、私もラグビーのファンになった。面白いなと思う。
きっかけは我らがブレイブブロッサムズがアイルランドと対戦しているとき、夫が出張先の帰りの新幹線から電話してきて、試合の様子を逐一メールしてくれと言う。録画もしてあるのに。
それでルールも何も知らないのに一生懸命「ライブ中継」した。言われてやっとつけたテレビだったが、その中で繰り広げられるキン肉マンたちのぶつかり合いを生まれて初めて真面目に見た。夫にルールを少しずつ聞きながらメールの早打ち。
汗を飛び散らす大男たち。なかなか迫力がある。倒されてもまた立ち上がりぶつかって行く。痛くないのか?ブルドーザーのようなスクラムなんか、もみくちゃにされたら命はないように思える。でも見ていると、手伝えないのにこっちまで力が入る。ディフェンスの壁を走り抜けてトライを決めると気持ちいい!
ルールもわかってくると試合が少しずつ面白くなる。
その後、勇敢なサクラたちが惜しくも敗退するまで、すべての試合は夫といっしょに見て、日本が得点したりすると夫と歓声を上げ、ハイタッチしたりして盛り上がった。
私はにわかラグビーファンだけれど、自分のこの意外な現象に新鮮な思いがしている。夫と共通のスポーツの話題ができてよかったなと思う。きっと夫もこの展開を喜んでいるだろう。人間はいくつになっても発展するということの実例として、よそで話しているかも知れない。
自分の中の新たな可能性を感じてワクワクしてしまったワールドカップは、私には想定外だったが、きっと夫にも想定外。家でスポーツの話題で盛り上がれる仲間がいないと少しつまらない思いをしていたところにオマケみたいなハイタッチ。歓喜の雄叫び、ハグ。
にわかラグビーファンでも末永くファンでいたい。
これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。
前回のシリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

