今から2年前のこの時期。
こんな記事を書きました。
当時10歳だった娘に背中を押され挑戦したアメリカのモンテッソーリ教育学科の大学院受験。
そしてこの5月、晴れて卒業を迎えることができました。
しかし、「卒業」とは単なるカリキュラムを修了しただけであり、母にとっては卒業という二文字は空虚としか感じられませんでした。
修士在学中から、この先自分はどのような道へと進むべきなのか…。
教授陣、友人、家族など、さまざまな方たちの助言に耳を傾けながら、模索する日々。
当初はモンテッソーリ教育の知識を深めたいと門を叩いたモンテッソーリ教育学科の道。
しかし学べば学ぶほど、モンテッソーリ教育を取り巻く多くの要素そのものへの理解が乏しいことに気が付き始めました。
どれだけモンテッソーリ教育に魅せられても、娘の日々の中心にあるのは公教育。
- 特別支援教育
- 学力格差
- カリキュラム
- 授業の在り方
果たして公教育において十分な対応とはいかない部分が、本当にモンテッソーリ教育によって解決されるのか。
修士の2年という時間では、これらすべてを網羅するには到底足りなく、今後の課題だけが浮き彫りになった時間でした。
「もっとさまざまなことを深く学びたい。」
そんな欲求に応えるために、自然と浮かび上がってきたのは博士課程への進学。
しかし残念ながら、モンテッソーリ教育を専門的に研究できる博士課程は、母の知る限り全世界で1校しかありません。しかも、それはオンラインでは学ぶことができないプログラムです。
…だとしたら、『モンテッソーリ教育研究者』と呼ばれるドクターたちは、どこでどのように研究を重ねてきたのか。世界で活躍される研究者たちの経歴を頼りに、一つずつリサーチする時間が続きました。
この2年、数えきれないほどの大学院のアドミッションカウンセラーや学部長と対話を重ね、ついに辿り着いたアメリカの大学院の博士課程。
「私の高校卒業と共にママも卒業かな」
娘の言葉通り、これから6年近くに渡るチャレンジを始めることを決心したこの夏。
成績がB平均を下回った時点で退学という厳しさから、卒業まで辿り着ける人は一握りという現実は恐怖でしかないのですが、教育学者としての道を進みたいと強く感じています。
なぜ、モンテッソーリ教育でなければならないのか。
こんな原点に立ち返る新たな挑戦。
やれるところまでやってみたいと思います。
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