モンテッソーリのおしごとと言うと、まず思い浮かべるのはトレーにセットされたおしごとの数々かもしれません。
ホームモンテッソーリのお手伝いでも、このトレーについて意外と多くのご質問をいただきます。
- トレーはどれくらいの大きさを準備すればいいですか?
- トレーは何枚くらい必要ですか?
- 子ども達がトレーで遊び出してしまいます。
- 小学生になってもトレーは必要ですか?
- お勧めのトレーはありますか?
などなど。
我が家はモンテッソーリショップで購入したトレーから、100円ショップで購入したものまで、様々な大きさのトレー揃えてきました。今、個人的に気になっているのは国際モンテッソーリ教師の方が監修されたというこちらのトレー。
モンテッソーリ園では、まずトレーの運び方の提示を受ける子ども達。
こんな用具の使い方を学ぶのも立派なおしごとです。
しかし、いざ自分で運んでみると…。
左右バランスよく持っていなかったために、トレーの上のものが落ちてしまったり…。
そんなことは当たり前に起きること。
そして、物が落ちてしまったとき、どうやってそれを解決するか…。
ここが本来の学びのハイライトだったりします。
しかし、ここが難しいのがホームモンテッソーリ。
1クラスに24人いる教室だったら、子どもが何を落とそうと、モンテッソーリガイドが駆け寄って助けてあげることもほとんどないでしょう。他の子どもたちの世話で忙しくて、何が起きたからすら気付かず、無反応なのではないかと思います。
だから、子どもたちは何かを落とすことと大人の反応を結びつけることはなく、落としたものを拾ってトレイに戻し、そのまま歩き続けます。
でも、家庭で起こるのは、大人が子どもの行動を過剰に意識すること。
結果、その一つ一つに反応してしまい、子どもは知らず知らずのうちに「大人を心配させないために、常に意識をして完璧でいなければならない」と間違ったメッセージを受け取ってしまう。
少なくとも、母自身の子ども時代は、つい周りの目を意識していた傾向にありました。
モンテッソーリ教師養成講座でいつも言われていたこの言葉。
「学びたいのは大人が反応しないこと」
我が子が周りを気にしていると感じたら、案外、気にさせているのは大人の行動なのかもしれません。
実はこの「反応しない」というスキルは中学生を持つ親としても必須のスキル(笑)。
これからもどんどん磨きをかけないと大人の方が苦しくなりそうです^^;
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大学院が修了したら読みたいと思っていた国内のモンテッソーリアンの推薦図書の数々。
そのうちの1冊が、授業でも何度も出てきた「マシュマロ・テスト」。
IQ以上に人生に必要なのは意志の力という言葉はまさにその通りだと感じます。
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