忘れられない通勤途中の光景 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

通勤途中、マンションの前にある縁石に両足を乗せ

満足げに立っている女の子を見かけました。

きっと年齢は2歳くらいでしょうか。

 

横にはお父さんが通勤カバンを下げて女の子の左手を握っています。

もしかすると保育園に行く途中なのかもしれません。

 

お父さんは急かすことなく

いつまでも微笑みながら縁石に立つ女の子と

目の前に広がる光景を楽しんでいる様子。

 

それは愛情に包まれた本当に温かい一場面でした。

 

実は、偶然にもこの日の午後、この縁石に立とうとしている別の女の子を見かけました。

子どもにとって立てるか立てないかの縁石は、自分自身がチャレンジできる場所。

とっても魅力的なのでしょう。

 

この午後に見かけた女の子は3歳過ぎくらい。

お母さんの手には、レッスンバッグのようなものがありました。

 

残念ながら朝見かけた女の子とは違い

習い事に遅れてしまうのか

駆け足で引っ張られていきました。

 

同じ日に同じ場所で見かけた2人の女の子。

もちろんそれぞれに事情があり

たまたまその瞬間は余裕があったお父さんと余裕がなかったお母さん。

それだけの違いかもしれません。

 

でもやっぱり母の頭によぎるのは、朝見かけた女の子の満足そうな笑顔。

あの満たされた表情は、やっぱりいつも見ていたいと感じます。

 

縁石で何度もバランスを取ろうとするあの時間。

 

大人にとってはただの流れていく時間でも

子どもにとっては自分自身を創り上げている時間。

 

こんな平衡感覚を保っている時間こそが

将来の「学び」の時間につながっていくだなんて

モンテッソーリ教育を学ばなければ知る由もありませんでした。

 

『文字が上手に書けない』

『鉛筆がうまく握れない』

 

そうだといって、運筆練習だけをしてもなかなか上達せず

まずは姿勢を見直すから始めるというアプローチに当時は驚いたものでした。

 

こんな風に日ごろから平衡感覚を保つ練習をしたり

どこかによじ登ったり

遊びの一環で行っていることこそが

すべて将来の学びへと直結している。

 

決して机と椅子上の学びでなくても

「遊びが仕事」と言われるこの時期の子どもたちに

必要なことがおのずと見えてくるかもしれません。

 

『自分自身を創り上げる』

 

こんな大仕事をしていたあの女の子の笑顔が

今日も脳裏に焼き付いています。

 

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