入園・進級の時期に見直したい環境設定!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

モンテッソーリ教育と言えば「環境設定」

そんなイメージの方もいらっしゃるかもしれません。

 

このブログでも、我が家の行ってきた環境設定について反省も含めて書き綴ってきました。

 

 

 

上記の記事からも分かるように、当時の母が行ってきた「環境設定」とはすべて視覚的なもの。

教具が並べられ、整頓されていれば、それだけで満足…。

そんな状態だったと思います。

 

モンテッソーリガイド達の行う環境設定とは果たしてどのようなものでしょう。

それは、視覚に訴えるだけのものではなく、五感すべてを意識したものとなっています。

 

◆視覚◆

もちろん、子ども達の視覚から受け取る情報は非常に大切です。整えられた環境は子ども達の中に秩序を生み出し、心も安定します。子どものおもちゃというと、原色など目に止まりやすいものが一般的ですが、モンテッソーリ教具は木材そのままの色であったり中間色など、子どもの視覚に穏やかに訴える配色となっています。モンテッソーリ園では、照明よりも自然光を多く取り入れられる環境に配慮しています。家庭でも、暖かい光が差し込む場所におしごと空間を作るのがおススメです。

 

◆聴覚◆

なかなか家庭において聴覚を気にしたことはないかもしれません。感覚過敏のお子さんはもちろん、そうでなくても、取り入れるべき音と排除すべき音を大人が見極め環境設定をすることが大切だと言われています。取り入れたい音は、耳を澄ませば聞こえる自然の音。鳥の鳴き声や風のゆらめき、そんな音を感じられる環境は子どもにとって心地が良いでしょう。逆に排除したい音は、テレビ、ラジオ等の機械音、子どもの気が散るような音はなるべく排除できる場所におしごと空間を作ってみるといいと思います。

 

◆嗅覚◆

我が家では合成洗剤や柔軟剤等、化学物質に対して母自身が過敏なため、日常使用するものもなるべく自然なものを選んできました。感覚の敏感期にいる子ども達は、おしごとの際、具体物をたくさん使いながら、「りんご」であればりんごの色や形だけではなく香りもしっかりと自分の中に印象付けていくことができます。季節の花や自分で育てたハーブ等、美しい自然な香りで満たしてあげられるといいですね。

 

◆触覚◆

モンテッソーリ園では、「つるつる」「ざらざら」「温かい」「冷たい」など、子ども達が触れた時に様々な触覚を感じられるような経験をたくさんします。言語教育の「砂文字板」も、子どもたちは「ざらざら」の部分に指でなぞり文字を感覚として自分の中に取り込んでいきます。

 

味覚

モンテッソーリ園のスナックタイムでは子ども達が自分でスナックを準備して必要な時にいただきます。海外のモンテッソーリ園では、フルーツ、クラッカー、ナッツ等、栄養バランスのよいものが準備されています。味覚の発達において大切なこの時期、素材のおいしさを知ることで学童期の楽しい給食の時間に繋がっていくのかもしれまっせん。

 

その他、環境設定を行う際に、『なるべくプラスチック製品は使わない』『長持ちするような素材を選ぶ』など他にも意識したい点はまだまだあるかと思いますが、これから入園・入学・進級のこの時期、脳にとって大切な栄養素である五感という観点から環境設定を見直してみるのもいいかもしれません。

 

◆◆

 

ついに今週から大学院の「特別支援教育」のクラスがスタート。

とても8週間とは思えないほどの課題の量に怯えながらも、このコースを最後に受講することが出来て本当に幸せだと感じています。

 

今朝の朝読は、自閉症についての子ども用書籍2冊。今後やるべきことが山のようにあり、どう向き合っていくか色々と考えさせられています。

 

 

 

 

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