ホームモンテッソーリのお手伝いでは、母自身思いつかなかったような多くのご質問をいただきます。その中でも、意外と多くいただくのが、モンテッソーリ関連書籍の読み方について。
『書籍を読む際に、書き込みはしますか』
というもの。
朝読の限られた時間の場合は、ほとんど書き込みはしないのですが、大学院に入学してから改めてモンテッソーリ関連書籍を読むと、もう汚さ過ぎてよく分からないほど書き込んでいることに気付かされます。
でも、このお目汚し極まりない書籍の読み方は、実は、課題を行うためには必須でした。
モンテッソーリ教育学部では、毎学期、モンテッソーリの著書はもちろん、関連書籍も課題図書として読むことが求められます。そして、読んだ後は、当然読みっぱなしではなく、Discussion Postと呼ばれる掲示板内で受講生同士の対話が始まります。
毎回必ずそれぞれのチャプターごとに以下の3つをシェアするように求められていました。
- A Ha! Moments(はっとした瞬間)
- Questions(疑問に思ったこと)
- Take Aways(気付き)
これがそれぞれ3つずつと指定されている時もあれば、5つ以上などと指定されている時もあります。さらっと読み流してしまうと、実は見逃してしまうこれらのポイント。
あらかじめシェアする必要性が分かっていると、読み方もクリティカルになるため、同じ「読む」という作業でもその文章の価値に気付く可能性が高くなります。
母にとって最も難しかったのは「疑問に思ったこと」のシェア。
受身的な読み方をしていると、書かれていることをただ受け入れるだけで、そこには自分の考えが反映されなくなります。しかし主体的な読み方が出来ると、自分の考えと照らし合わせたり、また当時の時代背景を考えたり、「なぜそうなのか」といった根拠を自分の中で探しだそうとするため、疑問に残ることも多くなりました。
そんな疑問に、いつも懇切丁寧に答えてくれたベテランモンテッソーリ教師の肩書きを持つクラスメート達。一度疑問を持ちだすと、今度は疑問だらけになり、永遠に謎解きが終わらない状態になってしまうのですが、この海の向こうのクラスメートや教授陣とのやり取りは、かけがえのない時間だったと感じます。
きっと大学院が修了しても、この読み方は今後ずっと続いていくのでしょう。
今までのように疑問の答えはそう簡単には入手できなくなるからこそ、今まで以上に考えることが必要になっていくはず。
本当の学びはこれから訪れるのかもしれません。
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もう何回線を引いたか分からないのはこちらの書籍。
E.M.スタンディングによる『モンテッソーリの発見』。
この書籍を一度読むと、ぼんやりしていたモンテッソーリ教育像が確実にクリアーになります。
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