モンテッソーリ・言語教育「小4、英文法を学び始める」 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。 
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先日、リモートワーク中の母のミーティングに顔を出した娘。

 

…というのも、アメリカ人の上司から娘と久しぶりに話したいとリクエスト(笑)。

二人の会話終了後、娘の英語は少しは伸張しているかと聞いてみると…。

 

「アメリカの11歳と何ら変わらないよ。」

 

と、お世辞しか言わないアメリカ人(笑)。

※って、娘、一応まだ9歳ですが^^;

 

実は最近、娘自身が自らの英語について疑問を感じているようです。保持教室のエッセイの宿題を行っていると、以前は数えきれないほどあった文法ミスも、最近は2つ3つとかなり少なくなってきました。それでも、まだゼロにはならず…。そして、やはり日本語脳の上に出来上がっている英語であることを否めない部分も当然あり…。親子英語を挫折した過去を持つ母としては、これ以上望むものはないのですが、今は娘自身が磨きたいと強く願っているようなのです。そんな状況をモンテッソーリアンの恩師に相談すると、

 

「Grammr Boxを今まで以上に丁寧に」

 

とアドバイスをいただきました。

 

モンテッソーリ教育ではかなり早い段階から「文法」を取り入れます。

実は、この部分が当時の母はなかなか受け入れられない部分でした。

 

「幼児に文法だなんて…」

 

今までも単発的に取り入れて恩恵を受けてきた部分もあるのですが、英語に関しては保持教室がメイン。しかし、彼女が書く英文が少しずつ洗練されるにつれて、言葉の運び、句読点の使い方、正しい文法の使い方など、娘自身どこかヒントを求めていることに気が付きました。

 

これはサインかも…と、最近、改めて「英文法」を娘と探る時間を開始。

並べられているのは、品詞の紹介のために使用するモンテッソーリ教具、古代文明の図鑑、"The Noun Family"のイラストです。

 

 

 
この日は、モンテッソーリが1934年インドのコダイカナルにてレクチャーで語ったと言われる人類の歴史の中でどのように物の名前が付き、また人々が亡くなっても物の名前は残っていくという『名詞に関するストーリー』から。グレートレッスンのようにストーリーテリングをベースとしたおしごとは、「想像力が働く学童期の子ども達に最適」と言われる理由がよく分かります。身の回りには目に見える物だけでなく、思考、愛、想像など目に見えない名詞も沢山存在することを改めて確認しました。
 
そしてお次は形容詞。
 
「Can you get me a pen(ペンとってくれる?)」
 
と母に言われ、緑のペンを差し出す娘。
首を振られながらも、最終的に母の欲しかった「青いペン」が手元に。
 
ラテン語の"adiectivum adicere(付加)"が由来の『形容詞(adjective)』。名詞に意味を付加する形容詞の役割を改めて確認した瞬間でした。

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この日の第2のストーリーテリングは、WONDER MOVE 古代文明のふしぎ (講談社の動く図鑑MOVE)で確認したピラミッドのお話。目の前に並ぶのは3色の大きさの異なるピラミッド型の教具。長い歴史のエジプトの巨石建造物であるピラミッドは、永遠に続く記念碑となるよう建てられ、人々が亡くなっていても、ピラミッドはいつまでもなくなりません。「物の名前はいつまでも残っていく」という名詞と同じです。そんな背景を理由に、モンテッソーリ教育では、この黒いピラミッドは「名詞 (noun)」の記号とされています。自然が人類に残した最も古い産物である石炭。これを象徴するために、名詞の記号であるピラミッドは色も黒色。

 

そして、最古で重要な存在である「名詞」の隣にあるのは、一回り小さく色も薄くなった「形容詞 (adjective)」

 

「形容詞」の隣になるのは、さらに小さく色もさらに薄くなった「冠詞 (article)」です。

 
モンテッソーリのおしごとでは、Sentence上にこの品詞の記号を置いていくため、立体ではなく平面の教具が使われます。
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「この教具って理にかなっているよね。この文で一番大切なのは"table lamp"。次に大切なのは色を表す形容詞の"white"。そして最後は冠詞の"the"。三角形の大きさを見ると、そんな関係性も見えてくる!!」
 
彼女のSentenceの主人公がこちら(笑)。
10歳の誕生日プレゼントのリクエストの品です。
※インテリアに興味津々の小4女子。白で統一された自分の部屋に置きたいそうです^^;

 

 

モンテッソーリ教育の平和教育において、言葉とは非常に大切なもの。自分自身を上手く表現できれば、イライラしたり怒ったり悲しんだりせずに済むとモンテッソーリガイドたちは口を揃えます。
 
自分を表現する手段を子ども達に与えること。
 
文法なんて難解だから…。
文法なんて自然と身に着くから…。
 
ついそう思ってしまいがちな大人とは違い、目を輝かせながら、このおしごとに取り組む子ども達。
文法とは決して言葉を切り離すのではなく、構築するものなのかもしれません。
 
10歳という節目の年齢をそろそろ迎える娘と、これからも一つずつ楽しんでいきたいと思います。
 

ご訪問、誠にありがとうございますハート