小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
娘の幼児期、おしごとを作っては振られ、また作っては振られ…という経験を何度も繰り返してきた母。そこで振り向いてもらえないと、結局そのままその部分はスルーされてしまい、二度とそこに戻るということはありませんでした。
今思うと、当時の一番の反省材料は「引き出しの少なさ」。
モンテッソーリ教育とは非常に多角的なアプローチです。1つの物事を上から見たり、横から見たりと、あらゆる角度で接していきます。エレメンタリーのモンテッソーリ教師養成講座では、1つのトピックに対し、「算数」「科学」「歴史」「言語」「美術」「地理」といった様々な側面を切り口としたおしごとを考える機会がふんだんにあります。
例えば、家庭内で子どもと初めて図形について学ぼうと思ったら、皆さんはどのような形でお子さんと活動に取り組みますか。
もちろん子どもの年齢や興味により活動内容も異なってくるでしょうし、正解も不正解も存在しない活動。
モンテッソーリの「おしごと」として行うのであれば、母はやはり一つだけのアプローチよりも、分野ごとにいくつか用意したいと考えます。
もし、「まる・さんかく・しかく」のうちの「まる」に焦点を当てた活動を行うのであれば…。
●紐で円を作ってみる
●身体(手、足、指など)で円を表現してみる
●円を貼る(お花の形など円を使った絵柄の台紙を描いて用意してあげる)
●ボール紙を円に切り、ボンドを塗って、砂絵を楽しむ
●円形のコースターを作ってみる
●円の模様の縫いさしをする
●数量と数詞の一致を確認してみる
●1つの円、2つの円、3つの円などに呼応したカードを準備し、神経衰弱を行う
・・・と、思いつくままに並べてみました。
こうしてみてみると、教具を使わなくても、いくらでもおしごとを生み出すことは可能。
教具はあくまでも1つの選択肢にしか過ぎないと実感します。
縫いさしは興味がなくても、絵画鑑賞は興味あるかもしれない。
家にある「円」を探した後は、それぞれの名称を練習する言語のおしごとに発展するかもしれない。
…といったように、子どもの可能性は無限です。
当時の母はこの引き出しをあまり広げることが出来ず、折角紹介したいコンセプトがあっても、結局それを振られてしまいそのままになってしまったことが幾度となくありました。
切る敏感期が過ぎているようであれば、新たな風を吹かせてみる。
もし、縫う作業に苦戦しているようであれば、縫いたいと思えるような図案を用意してみるなど、大人側のっとした工夫で、子どもは次の段階へと進むことが出来ます。
おしごとの用意は、実はとっても楽しいもの。
大人側のクリエイティビティ―が試される時間ですが、これもホームモンテッソーリの醍醐味。
皆さん、一緒に楽しみましょう♡
ご訪問、誠にありがとうございます