モンテッソーリエレメンタリー、戸惑う理由!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

NAMCモンテッソーリ教師養成講座の膨大なマニュアル

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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NAMCのモンテッソーリエレメンタリー教師養成講座が修了して約半年。

 

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モンテッソーリ教師養成講座エレメンタリーコース(9歳~12歳)修了

 

6歳〜12歳のマニュアルはすべて合わせると29冊。

これだけ学べば、きっと小学生の娘相手に、充実したホームモンテッソーリの時間が持てるだろう…というのが、当初母が想像していたことでした。

 

しかし、講座を修了してみて襲われた感情は…

 

「砂漠の中に放り込まれた気分」

 

と、ひたすら戸惑うばかり。

 

特に、モンテッソーリエレメンタリーは「今までとは違う全く新しい教育」という感覚を持ち合わせないと、いつまで経っても負のスパイラルから抜け出せなくなる。これは、母がまさに身を以て体験したことです。

 

 

モンテッソーリエレメンタリーと通常の小学校の決定的な違い

 

3歳から6歳においても、「おしごと」「教具」「縦割りクラス」などモンテッソーリ園ならではの特徴がありました。

 

しかし、小学生となると幼稚園以上に決定的な違いが出てきます。

 

それは、「アプローチ」

通常の学校教育では、直線的なカリキュラムが用意されており、1年生で習ったことは2年生では習いません。常に新しい概念が加えられていき、皆、同じペースで学んでいきます。

 

しかし、モンテッソーリのエレメンタリーでは直線的ではなくスパイラルなアプローチが取られます。プライマリー同様、3年ごとの縦割り教育が行われているエレメンタリーでは、何度も同じコンセプトに触れる機会が与えられます。でも、経験を重ねるに連れ、同じ概念を学んでも見える世界も違えば、学びの手法も変わってくる。だから、深い学びへと繋がるのです。

 

 

科目ごとのマニュアルがあったゆえ、犯した間違い

 

NAMCの教師養成講座では、便宜上、科目ごとのアルバムが用意されています。日本の小学校なら、「理科」とまとめてしまうところ、「動物学」「植物学」「天文学」などすべて分野ごとに分かれています。

 

まず母がつまずいた最初のポイントはここでした。

 

科目ごとに分かれているがゆえ、1から娘に提示をしてみようと試みてしまったこと。世界旅行へ行くのに、地図の端の国から順番通りに訪れようとしているようなものです。そこには、子どもの興味や発達は完全に無視され、マニュアル主導のホームモンテッソーリなってしまう。そんな危険な状況に陥った時期もありました。

 

しかし講座を修了して振り返ってみると、やっとそれぞれの国の特徴を少し分かった段階であり、本当の意味の世界旅行はこれから。彼女がどこにどのルートで訪れたがっているのか。そんなプランニングの時期にやってきたような気がしています。

 

学ぶべきロードマップはきちんと出来上がっている!?

 

「大から小へ」が流れのモンテッソーリ。

まずはすべてを与え、後はどんどん自分の興味に従って深めていく。

それでも、モンテッソーリアンたちはそれぞれの学習指導要領にも目を通し、学ぶべきことがカバーされているかのチェックも怠りません。子どもたちの興味を広げるのがとっても上手なモンテッソーリアンたち。子どもの興味がないことは、興味を持てるような形に仕上げてしまうのが彼女たちの凄技です。

 

我が家のホームモンテッソーリの新年度は毎年9月。

今年こそは少し整備された環境でスタートできるでしょうか。

 

全く新しい教育とそのアプローチをしっかりと見据えながら…。

母もプランニングに精を出そうと思います。

 

★★

 

なかなかエレメンタリーについての記述が少ないモンテッソーリ教育ですが、6歳以降の子どもが抱く知的欲求についてもまとめられているのは、こちらの1冊。

 

意外に知られていないモンテッソーリ女史の生い立ちや生涯が紹介され、思想・教育法が詳しく説明されています。

 

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