きょうだい(兄弟・姉妹・兄妹・姉弟)のモンテッソーリ | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

大好きなお姉ちゃん達にメタルインセッツを披露(3歳9ヵ月)

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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モンテッソーリ教師養成講座の中で、頻繁に上がるトピックに「きょうだい(兄弟・姉妹・兄妹・姉弟)のモンテッソーリ」があります。

 

●お姉ちゃんがおしごとをしようとすると、弟が教具で遊び出してしまう。

●まだそのおしごとはできないのに、お兄ちゃんと同じおしごとを妹がしたがる。

●上の子用に準備してある教具棚に赤ちゃんが手を伸ばしてしまう。

 

などなど。

 

残念ながら一人っ子の我が家には未知の領域。しかし、世界中の受講者の声を聞いていると、国は違っても悩みは共通のようです。

 

その中でも、案外悩みが多いのが「下の子」ではなく「上の子」

 

お悩み相談

モンテッソーリ園に3歳から通う8歳の男の子。

お母さんが3歳の妹に初めて使うピンクタワーについて説明をしていると、わざと本来の使い方でない使い方を妹に見せようと試みるお兄ちゃん。

もちろん、お母さんはお兄ちゃんに「どうしてそんなことするの」と言って聞かせるけれど、男の子の行為はエスカレートするばかり。

 

こんな時、モンテッソーリ教師たちはどのように男の子を正常化に導くのか…。

 

まず「権限を与える」という手法。

お兄ちゃんとしてのリーダーシップのロールを与え、妹の手本になってもらうという方法。「お片付けリーダー」「おやつ隊長」「窓拭きキャプテン」などなど(笑)。こんなクリエイティブな役職を付けることにも、彼女たちは長けています。

 

次に、「言葉にする」という手法。

実は、これは兄弟に限らずモンテッソーリ教師の最も得意とするスキルの一つ。自分の目にその行動がどう映ったかを子どもにしっかり伝えるこのスキルは、目を見張るものがあります。

 

妹がピンクタワーを運んでいる時は

 

「お母さんは、◯◯ちゃんがピンクタワーを一つずつ丁寧に運ぶ姿が大好き」

 

その妹の姿を見ていたお兄ちゃんには

 

「お母さんは、◯◯くんが妹のおしごとを尊重して見守ってくれる姿が素敵だと思う」

 

あくまでも自分がどう思うかということで、相手の行動をジャッジしないこの声掛けに、日頃からの観察眼がプラスしてさらにパワフルな手法となっています。母も最初はこのような声かけがどこか演じているようであまり心地の良いものではなかったのですが、これもすべて回を重ねるごとに自然になってくるものだと実感(笑)。

 

ちょっとした声かけで、子どもをポジティブにガイドするモンテッソーリ教師のスキルにはいつも驚かされっぱなしです。

 

★★

 

今日のモンテッソーリアンおススメの1冊はベストセラー絵本作家のPenny Dale作のこちら。兄弟愛が羨ましくなる1冊です。

 

いつも弟の気持ちを知っていたお兄ちゃん。でも、弟がお兄ちゃんのオモチャを取ってしまった時…お兄ちゃんの気持ちを知っていたのは!?兄弟愛が感じられる心温まるシリーズ♡繰り返しの多い平易な英語で書かれているので、リーディングの練習にもおススメです。

 

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