甚大な被害をもたした今回の台風19号。
幸い我が家が暮らす地域では、大きな被害はなかったものの、ニュースで見る変わり果てた地域の様子を見るたびに、心が痛みます。
モンテッソーリ女史がご存命でいらしたら、果たしてこのような状況とどのように向かわれるか。
どこか答えを探し求めるかのように、この連休はモンテッソーリ教師養成講座のノートを見返したり、モンテッソーリアンの言葉を再度綴ったり、自分なりに心に留めておきたいことをまとめたり、そんなことを繰り返していました。
今回改めて大事にしなければならないと感じたのは『子どもの心を受け止める(Listening to Children)』ということ。「子どもの声を聞く」ということは、個人的には「子どもの心を受け止める」ことに繋がると感じています。
入浴中のお喋りが大好きな娘。
よくよく考えてみると、この時こそが、母が最も聞く姿勢であることを娘は気付いているのだと感じます。
家事をしながらでもなく、仕事をしながらでもなく、携帯片手でもないこの時。
きっと、この時こそがチャンスだと彼女自身が知っているのでしょう。
学校で提案したことが受け入れられなくて、肩を落とす娘。
そんな告白は、入浴中に始まりました。
でも、彼女が求めているのは、励ましでもなくアドバイスでもなく共感。
「そっか…。他にもアイディアがあったんだね。でも、Yuzyはいつもクラスを良くしようと色々と考えていることを、ママは知っているよ。」
一瞬にしてぱっと明るくなった彼女の顔。
今でもはっきりと覚えています。
本来であればどんな状況でも子どもの心を受け止めることを最優先したいもの。
けれども、日頃の忙しさを理由に、なかなかそうはならない状況である現実。
この災害時に、果たして何が大切かということを改めて考えてみた時に、浮かんだのがこの『子どもの心を受け止める(Listening to Children)』ということでした。
「私たちは避難所にも行かずに普通の生活ができているのに、そうでない人たちがいるのって、すごく不公平だと思う。」
娘から言われたこの一言。
彼女の心を受け止めるために、自分たちに何ができるのか。
真剣に考えなければならないきっかけとなりました。
これ以上被害が拡大しないことを祈るしかできない今。
巨大化する災害に備えて自分たちができること。
考えてみたいと思います。
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