学校とシャーロット・メイソンの算数の共通点 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

娘が小1の時、個人面談でこんな話がありました。

 

「算数は国語ですから。」

 

当時は何となく意味が分かったような分からないような。

けれども、2年間の小学校生活を過ごしてみて、今は先生の仰った意味が非常によく分かります。

 

2年生のプリントを整理していた際、算数のプリントを国語と勘違いした母。

なぜなら、出題はほぼ文章題、そして解答も文章で答えるものがほとんどだからです。

単純に計算をするのではなく、自分の言葉でなぜそのような解答になるのかが求められる学校の算数。

 

実は、昨年から少しずつ読み始めているシャーロット・メイソンの算数と非常によく似ていると感じました。

 

シャーロットメイソンの算数は、「口頭」がメインで進みます。中には具体物を使うケースもありますが、「完全なる文章」として算数のレッスンが進むようです。

 

例えば、子どもに「数字の2」の概念を理解させるのであれば…

 

  • 1つのリンゴと1つのリンゴがあったら全部でいくつになる?
  • もしリンゴが2つほしくて、1つしか持っていなかったら、あといくつ必要かな?
  • 2つのリンゴの中に、1はいくつある?
  • 2つのリンゴから1つ取ってしまったら、残りはいくつ?
  • 1つのリンゴと1つのリンゴでいくつ?
  • もしリンゴが2つあって、1つ食べてしまったらいくつ残る?
これらの答えを、「1つのリンゴと1つのリンゴがあったら全部で2つになるよ。」といった具合に、子どもたちはすべて完全なる文章で答えます。
 
この教育法と出合い、言葉を述べることの大切さを身に染みています。一部例外はあるものの、教科に関わらず、Living Booksと呼ばれる書籍を通じて、「ナレーション」を行う子どもたち。自分の言葉で、学んだことを一つずつ組み立てていくことの作業の重要性をとても感じるようになりました。
 
算数に関しては、Living Booksと呼ばれるものがあるわけではありませんが、それでもこのような形で、算数を言葉にすることの意義を深々と実感しています。どこか学校の算数とつながる部分があり、これから母の学習課題の1つとして確実に理解を深めていきたい分野となりそうです。

 

3年生ではついに四則計算が終わり、数学へと繋がるベースとなる時期。

着実に一歩一歩積み上げていきたいと思います。

 

<参考文献> 

Richele R. Barburina. (2017) Volume 1: The CHARLOTTE MASON ELEMENTARY ARITHMETIC. Simply Charlotte Mason.

 

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