遊び疲れて久しぶりに昼寝をした様子の娘。けれども、あまり長く寝てしまうと、夜の就寝に響くからと実母が起こしたところ、眠いところを起こされ機嫌がすこぶる悪い彼女。こういったシチュエーションは今まで何度も体験済みのため、我が家には昼寝の際のルールがあります。
「誰にも迷惑をかけずに起きられるときだけ、昼寝をする。」
本音で言えば、機嫌が悪くなるくらいなら、最初から昼寝はしない。けれども、この日はどうにもならず、手を焼いていたという実母。とても穏やかな気持ちで帰宅したものの、そんな気持ちがどんどんと崩れていきました。
"Why can't you be more respectful to your grandma?"
共働きの夫婦のために、娘のお世話を買って出てくれている実母。いつも感謝しなければいけないのに、どうしてそういう態度なのか娘に訊くと・・・
"...because I'm a child."
予想もしなかった答えが返ってきました。
ここで親子の会話が英語なのは、ブレーキをかけるため(笑)。日本語だと必要以上に責めてしまったり、自分自身も注意を受けるときは日本語では聞きたくない・・・という想いもあるからです^^;
そんな娘の予想外の一言に、Positive Disciplineでお馴染みのDr. Jane Nelsonの言葉を思い出しました。
「分かっているはずだと親が思うほど、子どもは分かっていない。」
これは未就学児を対象とした場合の話ですが、例え家族のルールを分かっていてもそれは基本的な部分だけであり、そこに道徳や判断や責任といった部分までも背負わなければならないことは理解できていないと言います。
はっとした娘の"...because I'm a child."という発言。ルールを知っていても、それがいつもできるとは限らないのが子ども。そして自分のこのネガティブな質問の仕方に恥ずかしくなりました。
モンテッソーリ教育でもいつも出てくる「学びとはプロセス」という言葉。まだ会話もままならなかった2歳の娘の話は一生懸命聞こうと頑張っていた母。けれども、一旦会話ができるようになると、どこか大人と話しているかのような感覚を覚えてしまい、娘の言葉の裏側にある気持ちを聞こうという努力が欠けていました。
「はい」という言葉は、決して、いつも同じ「はい」ではないということ。
そこに伴う感情をしっかりと聞き取ること。
永遠の課題です^^
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