小学校で「算数」という教科学習が始まり、娘のおしごとも算数を繰り返すことが多くなってきました。その中でもやっぱり一番出番が多いのが、「切手あそび」。最近の娘のパターンは、自分で問題を作り解くというもの。
かけ算に登場するのが、この小人。日本のモンテッソーリ教師養成講座ではわり算で初めて出てくるようですが、母が受講した海外の講座ではかけ算から登場します。
この日の娘の始めた問題は、「2541×3」。小人を3つ並べ、それぞれの小人に2541ずつ分配していきます。
分配し終わると、ここが娘の興味点。それぞれの数字を位ごとに合体させる作業!!1の切手が3枚。10の切手は12枚。ここで10の切手10枚と100の切手1枚の「交換」が発生します。
これで100の切手は「5枚」が3セット+交換した1枚の合計16枚。ここでまた100の切手10枚と1000の切手1枚の交換をします。最終的に1000の切手は「2枚」が3セット+交換した1枚で7枚。
合計は7623となりました。
本来であれば、升目の用紙に位ごとに色分けをしたり、切手もマットの上に敷いたりと、決まった手順がありますが、数え切れないほどこの切手遊びを繰り返している娘の手にかかると、どんどん簡略化されていきます(笑)。この辺りも幼児の頃とは違うところ。今まではすべてママの提示通りだったのが、いつの間にか自分にとって楽な方法を見つけていきます^^;
実際小学校に入学してみると、九九を知らないお友達がいるのかと不安になる程、当たり前のように皆知っている様子。ですが、もちろん娘は知りません^^;きっと授業で習うその日まで知らずに行くのでしょう。
「かけ算は同じ数を何回も足すこと(=たし算)なんだから、かけ算なんて要らないのにね。」
そんな独り言を言いながら、小さな切手を手のひらで操作する6歳児。今まで金ビーズや数字カードを体を使って取りに行っていたことを思うと、机の上でできてしまうこの切手あそびとは、まさに抽象への方向を辿っているのだと感じます。量物の背景がなくなってしまった今、これらの色を頼りに、それぞれの位を視覚で感じ取っている娘。
九九という魔法を手に入れた瞬間に失われてしまうものもあると考えると、彼女にはもう少しこの時間を楽しんでもらいたいと思います^^