小学校の算数 vs. モンテッソーリの算数 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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現在、モンテッソーリエレメンタリー教師養成講座では算数教育を受講中です。プライマリーの頃は、この算数教育に惹かれながらも、どこか苦手意識を感じていました。今思うと、あの頃は「提示の形」からスタートしてしまい、細かい手順や作法にとらわれすぎた結果、そのような負の感情を抱かざるを得なくなってしまったのだと思います。

 

けれども、あれから約5年経った今。同じ算数教育でも、見える景色が当時とは全く違います。手順一つ一つが神聖で、子どもが教具を通じてそれらのコンセプトを内在化していく瞬間瞬間を感じることができるとでもいうのでしょうか。

 

算数教育に限ったことではありませんが、モンテッソーリ教育は手順の一つ一つがとにかくスモールステップです。これ以上細かく出来ないほど細かいため、どんな子どもでも「手順に従うことが出来ない」ということがありません。

 

それはエレメンタリーでも全く同じ。どれだけ桁数が増えても、ステップが細分化されているために、つまづくことがないのでしょう。ただ逆に、あまりにも手順が細かいため、大人からすると、ここまで丁寧に行なう必要あるのかと疑問に思う部分が出てくるかもしれません(笑)。そして、学校の算数教育と比べると、あまりにも手順が多いため、効率の良さを求めて、ついつい暗記に頼りたくなる部分も当然出てくるのでしょう。

 

娘の小学校でももう少しするとタイマーを使った計算問題の宿題が始まるようです。如何に早く問題を解くことができるか。もちろん、正確に早く解くことが出来れば、それに越したことはないのかもしれません。けれども、娘のモンテッソーリ教育の算数との関わり方を見ていると、ペーパー上で行なえば10秒で終わるような問題を、ビーズを取り出したり、数えたり、並べたり・・・。じっくりと数と関わることの出来るこの時間は、今だからこそ出来る、実はとても大切なものなのではないかと感じています。

 

お友達が問題集を何冊も終わらせていく中、繰り返し教具で何度も同じ作業をする娘。けれども、日常ではなかなか見られない真剣な顔つきに、きっとこれが今の彼女が必要なことなのだろうと自然に思えるようになった自分がいます。

 

小学校の算数とモンテッソーリの算数。

どちらとも上手に付き合っていきたいと思います。

 

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