我が家の新小学1年生。早速、昨日から授業がスタートしました。初めての授業は「体育」から。体操着の着替えの仕方を学んだそうです(笑)。
そんな彼女ですが、小学校がスタートして毎晩欠かさず行なっていることがあります。それは、算数教具の「切手遊び」。
切手遊び自体は、もう大分長い間関わってきましたが、これほど毎日繰り返すことはありませんでした。それが、ここ1週間は、歯磨きをするかのように、必ず毎日決まった時間に行います。
そんな娘の姿を後ろを見ながら思い出したキーワードがあります。
●Intellect(知性)
●Emotion(感情)
●Sociality(社会性)
●Spirituality(精神性)
モンテッソーリ教師の間でバイブル的存在の書籍"Math Works"にあるキーワードです。
そもそも、モンテッソーリ教育と、一般的な教育は何が違うのでしょうか。
そんな時の解答としてよく並べられるのが「教具、縦割り活動、具体物」などなど。けれども、21年間のジャーナリスト人生の後モンテッソーリ教師に転身した、著者Michael Duffy氏の言葉によると、一般の教育が子どもの知性を発達させるのだとしたら、モンテッソーリ教育は、子ども自身を発達させるのだといいます。具体的に言うならば、「知性」の発達はもちろん、「感情」「社会性」「精神性」の発達です。
ここで言う感情とは、自立や自信など。そして社会性とは他者を配慮する心。そして精神性とは、自尊心や美への感謝。そしてもっと大きな構図で見ると、ここからコスミックタスクへも繋がっていくといいます。
これらは、モンテッソーリ園に見学に行っただけではなかなか見えてこないもの。実際、ホームモンテッソーリをスタートして今年で5年目を迎える我が家ですが、正直、なかなかこれらを実感することは出来ませんでした。
けれども、最近、算数のおしごとに集中する娘を見ながら、ふと思い出したのがこれらのキーワード。娘がこの算数のおしごとから得ているものは何だろうと考えたとき、知性は一番最後の気がするのです。それよりも、自分で選択した教具を丁寧に扱う姿、心穏やかにおしごとと向き合う姿、そして何よりもおしごとを終える時の満足そうな姿。
母自身が受けてきたいかに早く効率的に問題を解くかということには焦点が置かれていないのがモンテッソーリ教育。娘の姿を見ていると、解答にたどり着くまでの過程が、いかに大切かということを実感します。
著者によると、モンテッソーリは、子どもに解答のテクニックを教えることより、子どもの精神に与えるインパクトに興味があったと言います。
算数の基礎を教えることより、算数を手段としてどのように子どもの精神を発達させるか。
それがモンテッソーリの算数教育なのでしょう。
これから本格的に始まる小学校の算数とは別に、マリオ・モンテッソーリの言う「算数が表現することをどのように理解するか」という部分を大事にしながら、尊いこれらの時間を過ごしていきたいと思います♡
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