一人っ子の娘がホームモンテッソーリをする上でどうしても欠けてしまうことがあります。それは「縦割り活動」。モンテッソーリ園では3歳~6歳までは一つの教室で一緒に過ごします。特に日本のモンテッソーリ園では年齢ごとの集団活動の時間も存在するようですが、それでも日々のモンテッソーリ活動を魅力的にしているのは、この縦割り活動ではないかと個人的には感じています。
■ 縦割り活動はもっとも家族に近い形態!?
同じ学年のみで構成されている幼稚園に通っていると、どこか縦割り活動というと、特別な感覚を覚えてしまうのですが、実際にはとてもナチュラルなこと。兄弟・姉妹がいるご家庭では、このように異年齢の子供たちが一つ屋根の下で暮らしているわけで、実はこの縦割りとはもっとも家族の形態に近いのではないかと感じます。
■ 皆、同じことをやるのは一斉教育
教師養成講座でも度々トピックに上がるのが、この「兄弟・姉妹で行うおしごとの時間」。下のお子さんは、お兄ちゃん・お姉ちゃんへの憧れからか、まだ出来ないのに、そのおしごとをしたがる。時には、上のお子さんが、下のお子さんのおしごとをやりたがることもあるといいます。ただ、何はともあれ、これが同年齢だったとしても、一緒におしごとをすることはあっても、同じものを2つは用意しないのがモンテッソーリ教育。皆が同じことを一斉にやるのは、一斉教育であると言えるでしょう。
■ 兄弟・姉妹のホームモンテッソーリ
そんな兄弟間でのおしごと時間をどうするか。モンテッソーリアンの先生の手法を見ていると、非常にスマートで驚かされます。もし、共に色鉛筆やクレヨンを使ったおしごとをしたいとしたら、大きい子には全色渡すのに対し、小さい子には、あらかじめお子さんに6色なら6色と決めて色を選択してもらう。
もし日常生活の「社交的なふるまい」の電話の取り方の練習であれば、大きい子には長い決まり文句を、小さい子には挨拶だけをといった調整を大人側があらかじめしておきます。
中には下の子に初めて行う提示も、上の子にも見ていてもらい、おさらいのような感じで行うことも出来ます。実際にこれはモンテッソーリ園でも、毎年行う集団提示などは、年長さんの年だと3回同じ提示を見る機会もあるようです。
一つのスキルを習得するにも、様々な素材を使ったり、おしごとに幅を持たせることができるのがモンテッソーリ教育。我が家では、この縦割り活動はお友達が遊びに来てくれたときしか体験できませんが、複数の子どもたちによるおしごと時間は、非常に充実した時間だと感じています。
ご兄弟がいらっしゃるご家庭では、こんな素晴らしい機会が毎日!!
ぜひ、楽しんでくださいね。
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