ホームモンテッソーリをスタートさせた頃、一番の悩みはこれでした。
「子どもが提示を見てくれない」
夜なべをして作った手作り教具。
一生懸命提示練習を繰り返し、さぁいざ本番!
最初20秒くらいは、「わぁ~」と目を輝かせながら見ていたと思う提示も、次の瞬間には子どもが別の場所へ移動している(笑)。
そんな暗黒時代は、日常化されていました^^;
過去にも何度か綴っていますが、「敏感期に合っていない」「難易度が合っていない」「提示が長くて複雑」「提示のスピードが速すぎる」「近くにおもちゃが置いてある」「他にやりたいことがある」などなど、子どもが提示を見てくれない原因は様々なことが考えられます。
我が家の場合は、「母の提示が魅力的でない。」
これが、最も有力だった気がします(笑)。
映像で見るモンテッソーリアンの先生方の提示は、うっとりするほど綺麗で、またそこに流れる凜とした空気までもが、子どもたちを引き寄せます。それに比べ、母の提示。もう、ただでさえ不器用な素人が、オタオタしながら、「えっと、次は・・・」そんなことを考えながらやっている状態(笑)。あれじゃ、3歳児に見破られても当然でした。
そんな時、講師からいただいたアドバイス。
「練習をすること。すればするほど、それがあなたの一部になっていくから。そしてそれがいつか流れ出すの。」
練習時間が他の人よりも必要な人もいれば、最初の練習だけに時間がかかる人もいるといいます。けれども次第に、呼吸をしているかのように自然に流れ出す。
「そんなマジックが、大人から子どもへ、子どもから大人へと流れ出す時がやってくるから。」
そんな半信半疑だったモンテッソーリアンの講師のことば。でも、やっとなんとなくそんな風に感じられるようになりました。きっと母の提示が上達したわけではなく、どこか娘との呼吸が合ってきた。それだけのことなのかもしれません。けれども、かつてのような必死さは消え、自然とまさしく呼吸をするかのような、リラックスした状態で臨めるようになりました。
モンテッソーリ・メソッドとは、まさにこの「過程」。子どもがどのようにすれば、一番ベストな方法で学ぶことができるのか。それを見つけ出すことが大人に課せられた課題なのでしょう。これはおしごとに限らず、生活全般に言えることなのだと思います。
「教育の準備とは、自分自身を研究すること」と言ったモンテッソーリのことばが、今日も耳の奥で木霊しています^^
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