「カードに書いてあったように、動作で表現してみてね。でも、ママには何が書いてあったかは、言わないことがお約束だよ。」
嬉しそうにカードを覗き込みます。まず、最初に始めたのは、「たべる」「あるく」などの単語のみ。だから、ジェスチャーも簡単です。母も娘もお互い簡単に当てることができました。
2つめのカードは「まどをあける」などの、目的語プラス動詞のカード。読む対象が長くなっていきます。その分、ジェスチャーも難しくなっていきます。
けれども、この活動の目的は、ジェスチャーの精密さや、推測力といったことではありません。ついついゲーム性が優位に立ってしまいがちですが、これはあくまでも「読む」活動。モンテッソーリ教育における読む活動とは、ただ文字を音に置き換えることではなく、意味をきちんと捉えること。だからこそ、読むことよりも書くことが先行され、読むという行為は非常に高度な作業として認識されています。そしてこの「赤いカード遊び」では、読んだことをジェスチャーという形で表現していきます。
途中、娘は「まどをあける」を「まどをあけている」と進行形にしたり、母に当てられるのを恐れて、わざと分かりづらいジェスチャーをしてみたりと、5歳児らしい悪知恵を働かせていました(^^;;でも、ここでのポイントは、「読んで理解する」ことが出来ているかどうか。目的を伝えると、急にジェスチャーの質が上がりました(笑)。そして、自分が正解したジェスチャーは、なぜか文字起こし^^;
なぜ、この活動が「赤」尽くしなのか、まだ理由を知らない娘。まさが、これが近い将来「文法」に繋がっていくとは知る由もないでしょう。動作を表す言葉である動詞は、モンテッソーリの言語教育では、このような赤いシンボルで表されます。動詞も、具体物で表してしまうのが、モンテッソーリ(*^^*)我が家でも、まだタンスの奥で待機しているこの教具。真っ赤な球体と出会う日が、そう遠くないと思うと、それだけでワクワクする母です^^