海外出張が多かった父の影響もあってか、幼少から海外への憧れは人一倍強かった母。アメリカの大学を選択しなければ、英語屋としての今の人生はなかったでしょう。
けれども、海外に目を向けるあまり、非常に経験が乏しいと感じられるのが、日本の伝統文化との接触。特に芸術に関しては、大人になった今でも、恥ずかしながら鑑賞の仕方すら分からないというものが、多く存在します。
そんな母に育てられる娘。
週末の買い物の一コマ。
素通りしようとした母の手を引っぱり、娘が足を止めたのはこちら。
芸妓さんの舞をじっと見つめ、そして長唄をも聞き入っている様子。
あまりにも真剣な表情に、ちょっぴり驚きました。
買い物を終え家に向かう途中、「さっきのお着物来たお姉さんたち、きれいだったね。」と声をかけると・・・。
どうやら娘が見入っていたのは芸妓さんというより、その横にあった三味線だったと発覚。
「まえ、ばぁばのいえでおふろにはいったとき、きいたんだよ。」
あっ!!
実は、義実家のお隣は三味線演奏家の方のお住まい。運が良いと聞こえてくることがあるのです。
娘はお風呂で聞いた三味線の音色を覚えていた様子。
けれども、楽器自体見たことがなく、今回たまたま目にした芸妓さんの舞で、三味線との出会いがあり、思わず釘付けになっていた・・・ようなのです。
おしごとで今まで何度も接している楽器のミニチュアでも、さすがに「三味線」はなかったなぁと反省。
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母にとっては、どこか自国の文化だからこそ軽視してしまいがちな側面も、4歳の子どもにとってはすべてが新鮮。豊かな感性の涵養には、やはり「触れる」という、この時期の原体験が大事だと感じた一幕でした。
日本というこの国に息づく作法や文化、そして芸術。
今後は素通りせずに、積極的に触れていくこと、誓います(笑)。
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