前記事「子どもの積極性と親の褒め方」では、皆さんからコメントをいただき、新たな視点に触れ、とても参考になりました。そして、コメントを拝見しながら、こんなエピソードを思い出しました。
一時はできるはずの、牛乳を注ぐということすら「ママやって。失敗しちゃうと困るから。」と言われ、本気で戸惑った母。あれだけおしごとであけ移しや色水注ぎなどを体験してきているのに、どうしてなんだろう・・・。
その時思い出したのが、幼稚園での出来事。
娘の通う幼稚園では給食の時間に牛乳当番というのが回ってきます。
字の如く、子ども達に牛乳を注いでくれるお当番さんです。
母の子ども時代は一人ひとつ紙パックの牛乳が配られたため、1リットルのパックをみんなで注いで飲むということに最初は驚いたのですが、実際にこの牛乳当番は園の中でも人気のおしごとの模様。
けれども、ある日、お当番だった友達が牛乳を注ぐ際こぼしてしまったようです。
その子の中でも、周りのお友達の中でも、こぼしたという行為は失敗という認識。
「失敗はしちゃいけないもの。」
そういう意識が芽生え始めている娘にとって、牛乳を注ぐという行為はどこかリスクを伴い、尻込みをしてしまったようなのです。
教師養成講座で学んだ「失敗(=failure)」とは、挑戦をあきらめることだと言います。牛乳をこぼしてしまうことは、モンテッソーリの視点で見ると、もちろん失敗ではありません。なぜなら、こぼしてしまったら拭けばいいだけだからです。
案外この「こぼして拭く」という経験が少ないがために、どこか肩肘を張ってしまう部分が娘にもあるのかなと感じています。
・・・そんな彼女でしたが、ちょっぴり肩の力を抜くことを学ぶきっかけになった、1冊の本がありました。
といっても、海外でも翻訳版が出ているほどの有名な1冊。
ちょっとだけ (こどものとも絵本)
思わず韓国でも買ってしまったこちら^^;
妹が出来た主人公のなっちゃん。ママが忙しいので、今までママがしてくれていたことも、自分でやらなければいけません。
牛乳をコップに注ぐことも・・・。
着替えのボタンをとめることも・・・。
髪を結ぶことも・・・。
上手にはできなかったけれど、「ちょっとだけ」成功したというお話。
この「ちょっとだけ」成功してニコニコするなっちゃんを娘は見て、全部できなくてもいいんだと、どこか安心したみたいです。
「ほら、こぼさないように気をつけてね。」
この何気ない親の一言が、実は子どもにプレッシャーを与えること、たくさんあるんですね。
子どもの観察だけでなく、自分自身にも目を向ける。
案外ここが盲点になっている気がしている今日この頃。
母、頑張ります・・・^^;
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