「慣らし保育」ならぬ「慣らしおしごと」!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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モンテッソーリのおしごとらしきものを家庭で始めて約1年。

この1年で娘がもっとも成長したと感じられるのは、手先の器用さやその他のスキルではなく、「提示を見る」というやりたい気持ちをぐっと抑え、自分自身をコントロールする力だと思います。

まだ始めたばかりの頃。
提示にまったく集中しない娘に、肩を落としてばかりだった母。

「せっかく、準備したのに。」
「せっかく、提示の練習したのに。」
「せっかく・・・」

と、もう当時の2歳児を責めるような言葉が、いくつも出てくるほど、思い通りに行かないことにイライラしていました。

今思うと娘の「月齢に合っていない」「敏感期に合っていない」「能力に合っていない」などなど、色々と要因は考えられますが、一番の原因は「おしごとに慣れていなかった」のだと思います。

多くの幼稚園、保育園で、入園の際には「慣らし保育期間」がある通り、初めてモンテッソーリのおしごとをする時には"adjustment period(おしごとに慣れる期間)"が必要だといいます。

親が相手だから、提示に集中できないのではないか。
好奇心が旺盛すぎて、やりたい気持ちを抑えられないのではないか。


もう、ありとあらゆる「自分を正当化する」理由を考えた当時・・・(笑)。

母の提示だから見ない!?
よくよく考えると、娘は意識をして「何かを見る」という行為をしたことがありませんでした。生まれてからずっと、「ママ、みて~」と言って母が娘のやることを観察することはあっても、提示のような形で見せることはなかったのだと気づきました。

好奇心が旺盛すぎ?
うーん、好奇心は旺盛だったのかもしれませんが、これと「見る」行為は別。とにかく何かをじっと見るという行為を行なったことがなかった娘にとって、手を止め、集中するということ自体が、初めての経験だったのです。

当時チューターにこの時の状況を打ち明けてみると、最初は集中する時間は「10秒、手順は2つを目標に!」という答えが返ってきました。多分、この時母が用意していた提示は数分、手順は10ほどはあったでしょうか・・・。もうこの用意の時点で、誤りを犯していた母。それを、「うちの娘は集中できない」だなんて、随分浅はかだったなぁと、恥ずかしい思い出です。

この1年間、提示の際意識してきたことは「最初の手順、真ん中の手順、終わりの手順」をしっかり区別すること。長い提示だと、何がなんだか分からなくなってきてしまうので、自分自身が提示の練習する際にも気をつけています。娘にも「まず~、そして~、最後は~」といった3段階で見せてあげると、分かりやすいようです。

未だに集中できず・・・なんてこともありますが、まぁ1年前よりはましになったでしょうか。やっぱり、親も子も月日の分だけ成長するようです。

「提示は見ないと損をする!」

最近はこんな気持ちで娘に提示を行なっています(笑)。モンテッソーリのおしごとは、ワクワクするものがいっぱい。このワクワク感、しっかりと娘に伝えられるよう、母は今宵も練習です。

ご訪問ありがとうございます。また遊びに来ていただけると嬉しいです。
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